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白石side

白「奏ちゃん遅いなぁ」

オサムちゃんへおつかいに出したマネージャーがいつまで経っても帰ってこない。

道にでも迷ったのだろうか。
少し心配になってきたため、小石川に部活を頼んで探しに行くことにした。

「…」

テニスコートを離れてすぐ行方知れずのマネージャーの声が聞こえてきた。

白「あ、奏ちゃー…ん?」

よく見てみると長身の男子と髪の毛のもじゃもじゃした男子と赤髪の男子に囲まれている。



「柳先輩、先輩たちお変わりないですか?」

柳「ああ、相変わらず仁王と涼は仲がいい」

赤「それに元気だぜ!」

「あははは…あとで涼ちゃんに言っときます」

ブ「そうだ今度帰ってきたら部室に遊びにこいよ!」

「でも真田副部長が怒りませんか?」

柳「それは大丈夫だろう。」

ブ「そうそう、真田がなんか言っても幸村くんが黙らすだろ」

赤「部長、無敵っすもんね!」

「そうですね、幸村部長は無敵です」




よく、話し声が聞こえない。
が、なんだか楽しそうだ。


「あ、私そろそろ戻らないと」

ブ「戻るって何に?」

「あ、私テニス部との勝負に負けてマネージャーやってるんです」

柳「勝負に…負けて?」

ブ「勝負って何?」

「鬼ごっこです。最後に幸村部長の声マネに騙されました。」


三人「「「……」」」

「あれ?」

柳「精市の…」

ブ「声マネ?」

赤「なんて命知らずなっ」


よく見ると立海の柳くんだった。
話を中断させるのに少し悪いと思ったが、マネージャーに声を掛けた。

白「奏ちゃん」

「あ、白石先輩」

白「ひどいわぁ、その態度の違い」

柳「白石か」

白「そっちは柳くんかな?」

柳「ああ」

白「いったい、四天宝寺に立海の参謀が何のようなん?」

柳「ズバリ…」

白「ズバリ…?」

柳「データ集めだ」

ブ「ズバリ言い過ぎだろぃ!!」

赤「てか、それ言ったらデータ集めできないでしょう!?」

柳「ナイスなツッコミだぞ、丸井、赤也」


白「んー、じゃあそこのお二人さんは?」


赤「奏に会いに…むがっ」

ブ「や、柳のお供」

(ひそっ)

柳「赤也、適当に嘘をつけ」


赤「あ、えっと、こ、この学校の天才くんに勝負を挑みに来ましたー」


柳「…………バカ者が」

ブ「このアホッ」

赤「へ?」


財「ええで、受けて立ったるわ。こいや、ワカメ」

赤「(ぴくり)」

「ざ、財前先輩!?」

白「いつの間に、ここ来たんや」

財「奏が部長に襲われてないか見に来たんすわ」

白「アホな事言うなアホ!」

柳「どうするんだ、赤也」

赤「潰す…」

ブ「おい、柳…こいつキレてない?」

柳「……いや」

「き、切原先輩っ、財前先輩」

柳「…半泣きだな」

ブ・白「は?」


赤「おい、財前とか言ったか。勝負だ!」

財「んじゃ、コート行こか」

赤「負けて泣くんじゃねえぞ」

財「泣いてる奴に言われても」


なんや、わからんうちに立海のもじゃもじゃくんと財前が試合することになってしまった。





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あきゅろす。
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