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B


?「やっぱり!」

?「奏ー!」


「嘘…」

振り返った先には、丸井先輩と切原先輩がいた。

手を振りながら、こっちに走ってくる。

「ま、丸井先輩、切原先輩!」


ブ「会いたかったぜ、奏」

赤「元気だったか?」

久しぶりに聞く声に、幻じゃないかってほっぺをつねる。

「夢じゃない?」

?「ふっ、当たり前だろ」

赤「あ、柳先輩!」

「柳先輩も…」

柳「久しぶりだな、元気だったか?」

「は…はい、元気です。」

柳「良かった」

ぽんぽんと頭を叩かれる。

「でも、なんで」

丸「会いに来たんだよ!」

赤「柳先輩について来てもらって。」

柳「こいつらだけだとたどり着くどころか日が暮れて帰って来れないからな。」

丸「ひっでぇー!」

柳「あと、お前に会いたかったし。データも欲しかった。」

赤「そっちが目的なんじゃないっすか?」


目の前で繰り広げられる言い合いが懐かしくて懐かしくて。

「ありがとうございます。あと、黙って転校してすみませんでした。」


お礼が言いたくて、謝りたくて。
頭を下げた。

柳「奏、気にすることはない」

赤「そうだぜ。気にすんな!」

丸「俺らも気づけなかったのがいけなかったからな」


「っ…」

泣きそうだった。
先輩たちが優しくて。

「はい」


頷くのが精一杯だった。




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