[携帯モード] [URL送信]
C
「お姉ちゃん、おめでとう」

「な、何が?」

「隠しても無駄だよ?」

「わかってるなら言わないでよ。泣くよ」

「まさか、男嫌いなお姉ちゃんが部長さんと付き合うなんてね」

「なっなっな!?」

「え、違うの?」

「たぶん、違わないけど…勢いで告白しちゃった」

「いいじゃん。」

「迷惑じゃないかな」

「迷惑だったらあんな恥ずかしいことしないでしょ」

「そう?」

「うん」

「あー、でもあと少しで先輩達とお別れか」

「明日、頑張って」

「うん」








次の日   放課後

幸「みんな、話がある」

真「どうしたのだ?」

幸「ちょっとね」

赤「なんすか?」

幸「奏、おいで」

「あ、はい」

ブ「どうかしたのかよぃ?」

「あ、はい。私今日で部活辞めることになりました」

R「「「「「!?」」」」」

赤「なんでだよ!?」

柳「…」

ブ「本当にやめるのか!?」

「はい、ちょっと事情があって」

柳「精市」

幸「なに?」

柳「いいのか?」

ブ「そうだよ!幸村くんはいいの!?」

幸「俺がどうこういえる問題じゃないだろ」

「本当にすみません」
赤「そんなっ」

ジ「赤也、やめろ」

比「奏さんが決めたことなら仕方ありません」

仁「…」

柳「奏、何かあったら電話してこい。」

「へ?あ、はい」

幸「そうだ、みんな電話番号とかメールアドレス教えてもらえば?」

「あ、ぜひ教えて下さい」

幸「メールできればみんな寂しくないだろ?」

幸村部長の発案で先輩方のメールアドレスを教えてもらいました。

ブ「メールいっぱいするぜぃ」

赤「俺も!たまには部活に顔だせよ」

「はい、必ず!」







やっぱり、離れたくないな。
こんな良い人ばかりのこの場所から。



「今までお世話になりました。さようなら」

そう言って、部室からでた。

笑えてたかな?





幸「奏…」

「幸村部長、私笑えてました?」

幸「うん、大丈夫」

「良かった」

幸「いつ、出発?」

「明後日の10時です」

幸「そうか。」


「向こうについたら電話します。」

幸「うん」

「たぶん、明日は学校休みます。片付けがまだなので」

幸「わかった」

「本当にありがとうございました」

出来るなら、この場所から笑ってサヨナラしたい。

幸「こちらこそ、ありがとう」


「それと…(ボソッ)」

幸「ふふ、大胆だね。」

「後悔したくないですから」

幸「明後日、見送りに行くよ」

「はい」


その日は笑顔で別れた。

[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!