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B
幸「じゃあ、バスに乗るよ。みんな、自由に座っていいよ。」

「涼ちゃん私隅っこに座るよ。」

「いってらっしゃい。私、仁王さんと座るよ。」

「はいはい」


仁王先輩ばっかり涼ちゃんを独り占めして。

ずるいな。


柳「奏、隣いいか。」

「どうぞ」


柳さんなら隣に座っても暴れないぐらいになりました。


柳「聞きたいんだが、この前のがお前の素か?」

「はい?

酢…ですか?」

柳「違う、あの暴れっぷりがお前の本当の性格かと聞いている。」

「えーと…別に作ってなんかないですよ?本当に全部素だと思うんですが…」

柳「そうか、なかなか良いデータが取れた。」

「私のデータって…何でとる必要があるんですか?」

柳「部員のデータは揃えたいんだ。それに健康管理も出来るからな。」

「そうなんですかぁ。すごいです!!」



そんな話で盛り上がるふたりの前の席にはブン太とジャッカルだった。


ブ「絶対、そんなことに使ってないだろ?きっと参謀は奏に気があるんだぜぃ。」

ジ「…お前もだろ。」

ブ「何で、知ってるんだよ!?」

ジ「見てたらわかるぞ。だいたい。」

ブ「ショックだ…。ジャッカルに見抜かれたぜぃ。あの、ジャッカルに…。」

ジ「俺の扱い酷いな…。」

ブ「ジャッカル、誰にも言うなよ。ふたりだけの秘密だかんな!」

ジ「ああ…。」


ジャッカルとブン太の前はふたりだけの世界に入ってしまった仁王と涼がいた。

「仁王さん、今日の夕飯なにがいいですか?」

仁「お前が作るものなら何でもよか。」

「じゃあ、お姉ちゃんとふたりで作りますね♪」

仁「ああ。」

見えないハートを飛ばしながら、話している仁王と涼の前には魔王と怯える真田がいた。


幸「何で、隣にいるのがうざい真田なの?」

かなり不機嫌です。

真「空いている席がなかったのだ。」

幸「やだやだやだ!!奏、真田と変わってよ。」

「え、でも…」

柳「俺は構わないぞ、データとれたからな。」

幸「ありがとう、蓮二!」

「すみません。」

幸「しっしっ」

真「…ひどい」


この合宿の問題のふたりがすれ違った。

真「蓮二…すまない。」

柳「きにするな」

幸「いらっしゃい。ねえ、しりとりしようよ。」

「しりとりですか?」


まだバスの旅は続く。


By語り:柳生

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あきゅろす。
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