@
桜も散ってしまった4月中旬。
新入生は何の部活に入ろうかと騒いでいる。
私もその新入生のひとりである。
しかし、この日私の運命は決まってしまった。
「ねぇ、マネージャーにならない?」
あるひとりの先輩のこの一言によって…。
「え、あっあの…?」
??「ふふ、君に拒否権はないよ?」
この人は何を言っているのですか!?
と、言いますか私に拒否権ないってなぜ?
私は一応人間ですよ!?
??「見かけによらず凄い弾丸トークだね。まあ、いっか。俺と一緒に来てもらうよ。」
ガシッ
「!?」
口に出してたの!?
恥ずかしい。
いや、待て。さっきの『ガシッ』って何だ?
てか、私はいま浮いてないか!?
持ち上げられてないかしら?
「おろしてください!!」
??「え〜、やだ☆」
☆付きで答えられた。
何なんですかこの人!?(パニック状態)
??「あ、君の名前って黒柳奏であってる?」
「そうですけど、なんで知ってるんですか!?」
幸「俺は幸村精市って言うんだ。これから1年間よろしくね」
無視された!!!何
ですかこの自分勝手な人〜(涙)
とにかく、あたしはどこに連れて行かれてるの?
幸「テニス部だよ」
「へ?テニス部…?」
幸「そう、テニス部☆」
手仁素部?
手と巣部?
テニス部って男どもの集まり!?
「いや〜、嫌です。おろして下さい!男嫌いなんです。」
幸「俺、男だよ?」
「きゃー、いやぁ」
幸「もう着いちゃった。」
「え?」
??「幸村!」
幸「あ〜、真田。この子マネージャーにする」
真「なに!?しかし女子がいては練習に身が入らん」
「ですよね、ですよね」
おじさん怖い。
幸「でもさ、試合のスコアとかドリンク作りとかしてくれるんだよ?俺たちもさらに練習に集中できるさ。」
真「なるほど、そうかもしれんな。」
「えぇ!?」
幸「はい、決定〜。じゃあ、今日からマネージャーだよ。」
「丁重にお断りいたします。それでは。」
仁「まあまあ、まちんしゃい。」
ガシッ
腕に…腕に、男が触っているのは気のせいか?
幸「気のせいじゃないよ。ちなみにそいつは仁王だよ。」
「におう…、男…」
比「仁王くん、離してあげてください。その子、固まってますよ。」
仁「すまんすまん、この子は新しいマネージャーか?」
幸「そうだよ。拾ったんだ。」
比「そうなんですか。よろしくお願いしますね。えーと…」
「黒柳奏です…」
比「黒柳さん。」
仁「よろしくな」
ブ「シクヨロ☆」
赤「頑張れよ、後輩」
真「遅刻は許さん」
幸「ふふ、真田に近づいちゃダメだよ。(変態だから)」
柳「分からないことは聞いてくれ。」
もうどうでもいいや。
「よろしく…お願いいたします…る」
サヨナラ私のHAPPYlife〜
絶対いつか逃げてやる。
[次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!