F 絶体絶命だわ。 どうする、私。 今まで、弾丸トーク奏ちゃんで頑張って越前くんと戦ったけど無理です。勝てないよ。 「見せなきゃだ…め?」 リョ「ダメ」 「一回だけ…いや、一瞬だよ」 リョ「うん」 シャ(カラコンをはずす音) シャ(本当に一瞬見せる感じの音) シャ(カラコンを入れる音) リョ「ホントに一瞬だね」 「黒柳奏に二言はなし!!」 リョ「ありがと。」 お礼言われちゃった。何だろう、生意気ボーイが可愛く見える。 「お礼言われても…」 リョ「あのさ、さっきと喋り方違わない?もしかして、二重人格?」 「ち、違うもん!さっきのは…」 リョ「さっきのは?」 キーンコーンカーンコーン いらっしゃった、救いのチャイム!! 「とっとにかく、あたしが奏ってことは秘密だからね!!さ、教室帰ろっ」 リョ「逃げた。」 チャイムのおかげで逃げることができました。 それから後の授業では、立海のテニス部についてくしゃくしゃの手紙で質問攻めにされた。 そして、恐怖の放課後に突入しました。 [*前へ][次へ#] |