A
第一試合は不二さんと白石先輩。
怖いな、なんかあの笑顔が恐ろしくてコートから目を離す。
しかも、さっき不二さんがこっちみた気がする。
あまりの恐さに謙也先輩と財前先輩の後ろに隠れる。
「奏、どないしたん?」
『え、いやちょっと』
「見えるか、俺らの後ろで。」
『はい、大丈夫です』
試合が始まって、びっくりした。
不二さんが負けてるんだもの。
「んー、エクスタシー!」
たまに思う、白石先輩のあの発言。
中学生とは思えません。
あっという間に5対0
「あと一球!」
あと一球、コールが後ろから聞こえる。
『……あ』
そんなときコートには越前くん。
何か呟いて、またベンチに戻った。
倒れてた不二さんが起き上がって、背筋がゾクッとした。
『あわあわわわ…』
「ん?」
怖い、ような、凄いような。
起き上がった不二さんの目の色は変わっていて。
不二さんの反撃があったものの、白石先輩の勝利。
次は、小春先輩と一氏先輩の試合。
『………何ですかコレ』
なんだか、大きな毛玉がうねうねしてて。
「ア・フ・ロ」
小春先輩がアフロをかぶってコートへでた。
ありですかコレは。
「あはははは!」
「さいこー」
あちこちから笑いが聞こえた。
青学の人もマスクをかぶっていた。
『強烈ですね』
「でもおもしろない?」
白石先輩が指をさして笑ってた。
まあ、確かに面白い。
この試合は、青学が勝った。
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