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とうとう来ました。
青学との試合の日。
朝、幸村部長から電話があって立海も試合があるそうです。

間に合うかな…。


『幸村部長…、先輩達…頑張って下さい』

静かに祈るしか出来なかった。
今はただ、四天宝寺と青学の試合を見届けるだけだよ。

朝のミーティングのとき、たぶん誰も予想できなかった事を渡邊先生がいった。

「千歳が退部届け出した」


は…?

「なんで準決勝の前に!?」

「さあな」

「でも千歳じゃなかったら不動峰の部長は倒すこと出来んかったやろな。」

先輩が口々にいう。

『そんな…』

「よっしゃ、わいが連れ戻してきたる!」

金太郎くんがそう言って、白石先輩が包帯をほどきながら金太郎くんを止めて。

私…



ト○ロ描いてきたのに…




「まあ、千歳にも考えがあるんやろ。よっしゃ、今日のオーダー発表すっぞ」


渡邊先生がオーダーを言い出した。

S3 白石先輩
D2 小春先輩、一氏先輩

S2 石田先輩
D1 謙也先輩、財前先輩
S1 金太郎くん

だった。

青学はどんなオーダーかな。

「不二あたりかなー」

と笑顔でいう白石先輩を遠い目で見てしまった。

「なんや、どうしたん?」

『いや、私不二さんが苦手で…白石先輩、頑張って下さい』

「おん、頑張るわ」

《選手入場》

アナウンスが聞こえて、先輩達は歩いていった。

私もベンチへと向かった。

四天宝寺の隣のベンチには青学の人達が座っている。


『お姉ちゃん!』

『涼ちゃん』

涼ちゃんが走って来て、飛びついた。

『会えたね!』

『うん』

『お姉ちゃん、今日立海も試合なの知ってる?』

『うん、幸村部長から電話もらった』

『そっか』


四天宝寺の人達は私が転校生なのを知ってるからいいんだけど、青学の人達は知らないので凄い見られる。

『涼ちゃん、怒られちゃうから。またあとで』

『…うん』

手を振って、青学の方へ戻った。





そのあと、四天宝寺対青学の試合開始のアナウンスが聞こえた。





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