この世界は美人がいっぱい (妹) 脱走自体は大成功。敵を蹴散らして逃げることが出来た。 でも、この城で他にも捕まっていた捕虜の人が脱走したらしくあちらこちらで騒ぎが起きているみたいだ。 もし近くに脱走した捕虜だった人がいるなら合流したい、けど。 『……うーん』 建物のかげから周りの様子をうかがう。 敵が多いかな。さすがは遠呂智軍の数はハンパない。 そういえば近くに拠点があったのを檻車から見た気がする。もしかしたら、誰かいるかもしれない。 『行ってみよう』 建物のかげからでて、近くの拠点を目指す。門兵を倒して拠点に入ろうとした時だった。 「はぁっ!!」 『!』 ヒュッ 空をきる音がした。 刀が振り下ろされたのをなんとか長刀の柄の部分で受け止める。 『待って、お話を聞いて下さい!』 (あれ、この声は…) 聞き覚えのある声に恐る恐る顔を上げる。 「お前は…茅か…?」 『その素敵なお声はもしや…ギン千代さま』 見上げたそこいたのは、立花ギン千代さま。美女探しの旅の時に仲良くなった私の憧れのお姉さまだ。いつかはギン千代さまのようになりたいです。 「何故…茅がいるんだ。お前も遠呂智軍に捕まっていたのか?」 驚いた表情でギン千代さまが刀を鞘に収める。 どうやら拠点内の敵はギン千代さまがすべて倒したみたい。 『ギン千代さまぁぁああ』 安心した私は長刀を地面に投げ捨てて、ギン千代さまに抱きついていた。 『お会いしとうございましたぁあ!』 「なっ、抱きつくな!」 ごっ 『あいたっ』 抱きつくとギン千代さまは照れて思いっきり私の頭に拳骨を落とす。 「抱きつくな!早く離れろ」 ギン千代さまは顔を真っ赤にして私を引き剥がそうとする。 あんまりしつこくしてしまうと怒られるので素直に離れた。 「全くお前は緊張感が全くないな。ここはまだ敵地のど真ん中だと言うのに」 『いやぁ、ギン千代さまに会えた嬉しさでつい。』 「ふん、馬鹿か。まあ……実を言えば、私も少し嬉しかった。」 俯いて小さく呟くギン千代さまはかわいかったです。 「しかし、ゆっくり再会を喜んでいる場合ではない。脱出するのが先だ。」 『そうですね。お供します。』 「行くぞ!」 すぐにいつもの厳しい表情に戻ったギン千代さまと一緒に拠点の外に出る。 「居たぞ!!」 「捕まえろ」 「脱走者をにがすなぁ!!」 遠呂智軍の兵に見つかり行く手を塞ぐが私達は全く気にせずそのまま走る。 「立花の誇りここに示さん」 『政宗の側近なんだから一応、なめないでよね』 武器を構え、大軍の中に飛び込む。 そこを切り抜け、続く道を進む。 『ギン千代さま、これからどうしますか』 「とりあえず追っ手が来ないところまで逃げなければなるまい。しかし……」 『あ!』 「どうした…。…!」 二人で考えているといつの間にか敵に囲まれていた。 『どんだけいるんでしょうね。大量生産?』 「このままだと多勢に無勢か」 でもこの大軍をどうにかしなきゃまた檻に逆戻り。 どうしたものか、そう思った時だった。 「ギャァア」 突然目の前の兵たちが倒れだしたのだ。 『何?』 「大丈夫」 後ろから声がして、肩に手が置かれる。 振り返ると綺麗な女の人の顔があった。 『あなたは?』 「私は星彩。あなた達の味方だから安心して」 『じゃあ、ここから脱走を?』 「そう。あそこで戦っている人を助けにきたの」 微笑む星彩さんが言った方を見ると長髪の男の人が槍を振るって遠呂智軍の兵を倒している。 一人ですごいな。 『あ、ギン千代さまは!?』 「大丈夫、一緒に居た人ならあっちで島津殿と睨み合いながら戦ってる」 『あ、本当だ』 ギン千代さまはというと白髪のおじさんを睨みながら戦っていた。 知り合いでしょうか。 『助けていただきありがとうございました』 「お怪我はありませんか?」 『はい。あなた達のおかげで』 「良かった。」 長髪の男の人はにこっと笑った。か、かっこいい。 あれ、幸村さんにそっくり……。 「私の顔がどうかしましたか?」 『い、いえ!?なにも』 「趙雲様、追っ手が迫っています。」 「挨拶はあとにしましょう。今は、ここから逃げ延びることが第一です」 星彩さんと趙雲と呼ばれた人、あと白髪のおじさんが走り出す。 「行くぞ」 『あ、はい』 ギン千代さまが少し不機嫌そうに私に声をかけた。 『?』 その後私達は脱走組は協力して敵を倒し、なんとか追っ手が来ないところまで脱出することに成功する。 自分の文才のなさに涙がでてまいりました。趙雲、星彩、島津さんと合流成功!キャラがわからない←← 文書いてて無茶あるなと思いました。 雰囲気で想像して下さい←おい 次は三成と無敵親子が書きたいです。 [*前へ][次へ#] |