テニスの王子様shortstories V 「おーい、お前さん。ちょっとええかのう?」 放課後になり、いよいよ俺は実行に移り始めた。 ニコッと笑いターゲットに声をかける。 「なんすか?あ、ついに赤也を俺に譲る気になったとか?」 赤也の前では猫かぶっちょるようじゃが、ほんとのコイツは性格が悪い。 「んー、まあそんなとこじゃ。…ここじゃなんじゃき…屋上にでも行って話すぜよ。」 俺がそう言うと、コイツはすんなりと屋上に付いて来た。 以外に、順調な滑り出しだ。 予定していた殺害時刻よりちぃと早くなるかもしれんの…………。 まあ、ええか。その方が赤也も喜ぶじゃろ。 「…そのドア、閉めんしゃい。」 俺がそういうとコイツは舌打ちをしてドアを蹴った。 「…ほらよ。」 グワァン…という鈍い音がした後、大きな音を立ててドアが閉まった。 準備は万端だ。じゃあ……… 「…おう、ありがとさん。」 そろそろ殺人(あそび)を始めようかの…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |