テニスの王子様shortstories
U
仁王先輩……仁王先輩……仁王先輩…────っ、
日に日に強くなって行く仁王先輩依存症。
怖い、怖い、怖い、。
ガリッ…と、爪を思い切り噛む。無意識の内に噛んでしまっているため、俺の爪は荒れ、かなりの深爪になっていた。
「…さっさと終わんないかなぁ。」
早く、部活の時間になって欲しい。
今はやっと3時間目が始まった所だ。時間にすると11:10程度。最低でも仁王先輩と会えるまではざっと5時間程ある。
……ああ、つまらない。
いつからだったか、俺は仁王先輩以外のモノに大して興味を持たなくなってしまった。
あんなに大好きだったゲームも、今はめっきりやっていない。
「…仁王先輩。」
ボー…っと、黒板を見ながら俺はそう呟いた。
仁王先輩は今、俺の事を考えてくれているだろうか?
俺はそれについて少し考えてみた。途端に、笑いたい衝動に駆られる。
きっと、あの人は俺の事など考えていないだろう。
時々、俺は思うのだ。
仁王先輩にとっての俺とは、一体なんなのだろうか、と。
恋人、友達、セフレ……────?
いや、こんな事を考えなくても、俺と仁王先輩は恋人同士だ。
でも、どこか他の恋人同士とは違う気がするのだ。
「…早く…会いたいな…。」
それは、俺たちが男同士だからなのだろうか?
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!