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危険地帯
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病院を出てしばらく歩いて、


「章、良かったね!!」


ちょっと前を歩いてた章の腕を引っ張って言った。

振り返った章は

「うん!!ありがとう!」


満面の笑顔だった。

本当に良かった…。


「樹里がいてくれて良かった。

こんなに頼っちゃって俺って樹里のことがやっぱ好きなんだなあ。」


微笑みながら言う章に内心ドキッとしたけど笑って返した。


…ドキッて何?














また章と手を繋ぎながら寮に帰ったら、

亮先輩と玲音先輩と、何でか英二まで笑顔で待ってました。黒いオーラを伴って。


「「「おかえり、樹里(くん)。
それと章(くん)。」」」


「「…。」」


怖えぇ〜!!(by章)



亮には徹底的に何があったかを問いただされた樹里と、

玲音と英二に軽〜くボコボコにされた章でした。














*樹里と章が帰ってくるちょっと前*


自販機に飲み物を買いにきた英二はロビーで真剣に話し合ってる亮と玲音を見つけた。


軽く話し声が聞こえてきて…


「━…樹里が…━」


は?樹里?


「樹里に何かあったんですか!?」

気づけば亮と玲音に詰め寄っていた。

玲音は驚いていたが、亮は冷ややかな目を英二に向けただけで、


「何か有馬んとこの篠原章が樹里をデートと言って連れ去った。」


なんて亮が言うから…


樹里が帰ってくるまで亮と玲音と一緒に待ってた英二。




その後、章をボコボコにした時に"連れ去った"は亮の語弊だと気づきました。



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あきゅろす。
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