危険地帯
7
この格好変じゃないかなー?
昨日、英二に聞いて男の子の服装とやらを聞いたんだ。
急に聞いたからどこ行くのって言われて章と遊ぶって言ったら急に不機嫌になるんだもん。
今度英二も遊ぼうとかなんとか言ってなだめて教えてもらったんだ。
でも、そんなに男服持ってないから女の子の服でも使えるやつでコーディネートしてもらった。
アーガイル柄のカーディガンにシャツ、七分丈にブーツ。あと、黒のニットキャップ。
こんなんだなって言ってたけど、大丈夫かなー?
章が来るまでずーとそわそわ落ち着きなかった。
コンコン
「章だけど。準備出来た?」
ガチャッ
「うん!」
ノック音ですぐに飛び出していったらすごくびっくりした章がいた。
か、かっこいいー!
濃いめの細めのジーンズにショートブーツ、黒のテーラードジャケットに白のVネックTシャツ。
「じゃあ、行こっか。」
顔だけ出してた私の手を引っ張って歩いてく章の背中を追いかけた。
やっと隣に追い付いたけど、手を離してくれない。そればかりか、恋人繋ぎにしてぎゅって掴んでくる。
「章…、手離して?男同士で変だよ。」
「俺と樹里は変じゃないよ。
あ!」
「え?」
章が言ったびっくりした声出すから何かと思ったら寮の入り口の前の談話スペースに亮先輩と玲音先輩がいた。
章が見つからないように行こうって言ったそばから…
「あー!樹里くんに篠原章!
そんなとこで何やってんのかな?」
玲音先輩に見つかったυ
先輩、目敏いっ!
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