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危険地帯



「おい、章。話あるから後で職員室に来い。」


帰りのHRのときにいっちゃんが言ってた。


章が呼び出しなんて珍しいなあ。












「ごめんって!後で何か奢るから。」


「じゃあ、コ〇スのスペシャルサンデーね!」


「(高いヤツじゃんυ)…了解。」


ピッ


英二が日直忘れてたなんて言うから図書室にいた私は代わりに日誌書いて、いっちゃんに届けに来ている。


英二は練習頑張ってるかなあ。
もう少しでまた練習試合あるからメンバー選考に練習がキツくなってるみたい。

だからいつもは断るめんどくさいこともやってあげるんだ。

もちろんサンデーは別だけど。





国語のじいやんって呼ばれてるお爺ちゃん先生にいっちゃんの場所聞いたら進路指導室って言ってた。


進路指導室に入って邪魔するわけにもいかず、ドアの前で待ってた。



暇だから本読んでたけどもう1時間も経つ。


何してんのかなぁ。



ガラガラ


何て思ってたらドアが開いた。
出てきたのはいっちゃんと章。



「あ、どうした?樹里も相談?」


「相談じゃなくて日誌!
英二が忘れちゃったんだって。」


「あぁ、英二に後で何か頼んどけ。」


「もう頼んだっ!」


「ははっ、そっか。ご苦労様。

章、進展あったら話に来いよ。」


笑いながら私の頭を撫でるいっちゃんも章の方を見て心配そうに言った。


「はい、ありがとうございました。」


そう言って背を向けて行ってしまった章。
いっちゃんにさよならって言って追いかけた。












「章っ!

…何かあったの?」



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あきゅろす。
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