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危険地帯



「終わったあ!もうダメだあ。」


早乙女樹里こと私はただ今机に突っ伏しております。


文化祭の一週間後にテストってこの学校はひどすぎる!

特に数学とか壊滅的…υ



「樹里は元から数学出来ないしな。
強制補講頑張れよ。」


「うるさい〜!」


横から笑いながら茶化してくるのは英二。

後夜祭のときキスしちゃって、部屋に送ってもらった後にもキスされて、私は意識しまくりだったのに、次の日の英二はいつも通り。
まるでキスしたことなんて忘れてるんじゃないかってくらい。
だから、私も何もなかったみたいに接してる。



「はいはい、お前ら静かにしろー!来年は文系と理系に分かれるから進路調査の紙配るぞ。
一応仮だけど親御さんとちゃんと話しとけ。」


いっちゃんが配るピンクの紙。

私はお父さんにもお母さんにも好きな進路を進みなさいって言われてるから文系って決めてるけど一応連絡しとこうかな?















「…ですが、俺はっ!…はい…。分かりました…。」


ガンッ



机を蹴る音にびっくりした。

もうすぐ外は真っ暗になりそうなころ私は教室に忘れモノをとりに来ていた。

中から誰かの話声が聞こえてるから、お化けかと思ってひやひやして忍び足で教室のドアを開けようとしたんだけど、

それで、机が蹴られる音。


もうびっくりして、その場にうずくまってた。








「おい、樹里?」


学校では後ろから肩を叩かれた私の叫び声が響いていた。



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あきゅろす。
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