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危険地帯



「き、気持ちわるっ…。」


私…もうダメ…υ

あのあと、章に引っ張られるままこの文化祭一怖いって言われる3―Cのお化け屋敷に入ったんだ。


ただでさえ怖いのに、あんなリアルに作んなくっていいよ〜!


私は章と英二に引っ張られながらようやく出れたんだυ
そのまま空き教室に入って机に突っ伏してる。



「ぁわわ、俺飲み物買ってくる!」


青い顏した私を見た章は慌てて飲み物を買いに行った。


「大丈夫か?

ったく、嫌いなのに入るからだよ。」


「章に引っ張られて仕方なく入ったんだよ〜!

あぁ、夢に出そう…υ」


英二が私の額に手を乗せてくれる。
冷たくて気持ち良い〜。


「はぁ、ばか…υ

てかさ〜、何でメイド服?」


「メイド服は手塚に言われて仕方なく…」


「(手塚め…)

それにさ…亮先輩たちと一緒に来たらしいけど何で?」


「あぁ、チャラ男集団に絡まれてたとこを助けてもらったんだ。
玲音先輩強くってすごかったんだよ?」


「…絡まれた?」


「うん。でも大丈夫だったよ?」


低い声で呟く英二。
どうしたの?


「樹里はさ、ここが男子校だって分かってるよな?」


「分かってるよ!…何なの?」


「注意力無さすぎ。もっと気を付けろよ。」


「っ!わた…俺はちゃんと気を付けてるよ!」


「私って言おうとしただろ?

アメリカ行きたくないならちゃんとしろよ…」


「っ!分かってるよ!
アメリカのことは…」


アメリカのことは考えたくなかった。

だから、私は逃げ出したんだ。



「樹里っ!」



ごめんね。
まだ思い出したくないの。



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