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危険地帯
14


「んんっ!よく寝た〜!」


あれから玲音先輩は帰っちゃったみたい。

でも、先輩がくれたタオルのおかげで目の腫れは引いた。良かった〜。

皆には知られたくないし、ね。


「よしっ!学校、学校!」














「あ、亮先輩、玲音先輩っ!
おはようございま〜す!」


章に誘われて行ったラウンジで亮先輩と玲音先輩に遭遇っ!

玲音先輩にお礼言わなきゃ。


「玲音先輩っ、昨日はありがとうございました。」


「良いよ。腫れは引いたみたいだね。良かったね〜。」


私の頬っぺたに手を当てて言う玲音先輩。綺麗な顏がドアップって朝から刺激強いっす…υ


「っ!(玲音のヤツ触りやがって…)樹里、」


気づいたら亮先輩に手を引かれていた。


「昨日は…」


「昨日はお疲れさまでした。

やっぱ先輩はモテますねっ!
先輩と英二、女の子と一緒だったのに声かけちゃってすみませんでした。」


えへへって笑った樹里が少し無理をしていて…、亮はそんな樹里を見るのがツラかった。


「あれは話しかけられたから適当に返しただけだ。俺は…」


お前しか見ていない

そう言えたらどんなに良いだろう。
でも、樹里が思い出すまではアイツを忘れるまでは言えない。


「何でもないよ。英二も心配してたから言うと良いよ。」


「はい!分かりました…あっ!章行こっ?英二〜!」



去っていく樹里を見る。
英二と何を話してるのか、緊張ぎみな顏がどんどん笑顔になっていく…。



まだ言うときじゃない。


想いふけってる亮の横顔を見てる玲音に気づいてなかった。



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