危険地帯 7 「亮先輩!大丈夫ですよ。 アップしててください。」 そうそう、意外なことに亮先輩は生徒会長をしながらサッカー部の部長もしてるんだって。 「でも…それ重そうだな。持…」 「俺が持つ。部長はアップしててください。手伝いは1年のオ・レ・に・任せて。」 「1年だが有馬英二、君は今日先発だろ?ちゃんとアップしてきなさい。 俺は毎回出ているから慣れてるんだ。」 「そんなこと言っちゃって、部長は今日フルですよね? ちゃんとアップしないと怪我しますよ?」 「それは君の方だろ?」 「いやいや、部長でしょ?」 「いや、君の…―」 「おいっ!お前ら何やってんだ!」 私を間に2人ともかごの取っ手を持って言い争ってる。 いい加減にして〜って思ったら救いの天使が現れた。 って言ってもいっちゃんだけど。 「亮も英二も何やってんだ! お前らにアップちゃんとしろって言ったよな? しかも、せっかく手伝いに来てくれた樹里の邪魔してんな。 ほら、アップに行け。コーチ睨んでるぞ。」 確かに、30代後半くらいの日に焼けたコーチらしき人が睨んでるυ [*前へ][次へ#] [戻る] |