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危険地帯



コンコン

「…―」

コンコン

「…―」

ドンドンドンっ!


がばっ!何、今の?


ドンドンドン…―


ドア、叩かれてる?


「はいはいはいっ!誰?こんな早くに…」


「遅え。
後10分でHRだから。」


「えぇっ?
後10分って遅刻じゃん!!
何でもっと早くに起こしてくれなかったのー?
てか、朝ごはん食べ損ねたっ!」


「ずっとドア叩いてんのに気づかなかったのは樹里の方だろ?
朝飯ならシェフにサンドイッチ作って貰ってるから。
外で待ってるから、早くしろよー。」


ドアを開けたら英二が立ってた。
来てくれて助かったあ。じゃなきゃ転入早々に遅刻じゃん。
ん?何かこれデジャヴ?
中学ん時もあったような…。

とか思いつつマッハで着替えたら5分で準備出来た。
髪の毛は寝癖のまんまだけど、まあいっか。


「終わったよー、英二っ!急ごっ!」


そういってドアを開けたらすぐ隣の壁に寄りかかってた。
私の方見て微笑んでる。

うん、絵になるね。
さすがイケメン、モテ男くん。


「残念。もう1時間目始まってる。
ちなみに自習だってさ。」


「え?さっき後10分って…。
それに自習でも行かなきゃ駄目なんじゃないの?」


「さっきのは嘘。待ってても中々出て来ねえんだもん。
だから、前みたいに、中学んときみたく言ってみただけだよ。
あ、学校は章が上手くやってくれてるよ。大丈夫だから心配すんな。

…でさ、昨日は聞けなかったから、今日話聞こうと思ってさ。

とりあえず、学校行こうぜ。
寮にいたらバレる。」


そう言って、私に背中を向けて、学校に向かってく英二。


本当に大丈夫かよって突っ込んだんだけど、英二は無言で歩いてく。

私の中でいよいよ来たかっていう緊張が走った気がした。



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あきゅろす。
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