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Title
うそだ、君が僕を好きなんて(雲綱)





応接室で書類に目を通していると小さなノックが2回でドアが開かれた。

草壁か?と思ってドアのほうへ目を向けるとそこには可愛らしい草食動物が立っていた…。










「オレ、雲雀さんのこと好きなんです…!」


…え?

彼は今、なんて言ったの?

僕のこと、好き?

信じられない。信じられるはずがない!

彼はいつだって僕に怯えていて、僕に好意を抱いているようには全く見えなかったのに。





彼…沢田綱吉はドアを開けてからすぐにその思いを僕に告げた。

顔はもう耳まで真っ赤にしている。

内心かなり驚いているが生まれつきのポーカーフェイスが役立って彼に話しかけることができた。


「君…いきなり何ふざけたこと言ってるの?」
「ご、ごめんなさい!」


…ほら、すぐ謝る。

僕ってそんなに怖いの?

…まぁ出会い頭に殴っちゃったし怖がらない方がおかしいかもしれないけど。


「でもオレ、本当に雲雀さんのことが好きなんです!そりゃオレはダメツナだし男ですけど…、雲雀さんを思う気持ちなら誰にも負けません!」


顔をさらに真っ赤にして僕に詰め寄ってくる姿に可愛い、と思った。
僕だって君のことは好きなんだよ?
でも君は僕を怖がってるから今まで言わないでおいてあげたのに。

あぁもう、本っ当に信じられない!

顔が熱い。こんなの初めてかも。

彼が羞恥心からかどうかよくわからないけど俯いてくれていてよかった。


だって、きっと今の僕の顔は君に負けないくらい真っ赤だもの!














うそだ、君が僕を好きなんて
(だって信じることなんて絶対に不可能!)




 



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