SS
骸雲
「あっついですねー。今日の気温30度くらいあるらしいですよ」
「だから君はわざわざ応接室まで涼みに来たの?暇人だね」
「それもありますけど、一番の理由は恭弥君に会いたかったからですよ」
「ふうん…。で、その手は何」
「いえ、少しでいいですからそのかき氷をわけてくれないかなー…と」
「絶対にあげない」
「そんなこと言わないでくださいよ〜」
「残念でした。もう全部食べちゃった」
「ああ…。じゃあまた作ってください。ブルーハワイで」
「自分で作りなよ」
「おや、いいんですか?僕が料理の類を作ればどうなるか知っているでしょう?」
「……やっぱ作ってあげる」
「クフフ、ありがとうございます」
「それにしてもかき氷も作れないってある意味天才だよね」
「ほめ言葉として受け取っておきますよ。さぁ、では作ってください!」
「わかったから黙ってなよ。…あ」
「どうかしました?」
「ブルーハワイなんてないんだけど」
「え゙」
「どうする?」
「じゃ、じゃあメロンで…」
「メロンもない。イチゴだけ」
「そんなっ!」
「嫌なの?イチゴ美味しいのに」
「そういうわけじゃありませんが…」
「なら我慢しなよ。嫌なら食べないで」
「うう…。あ、恭弥君がさっき食べてた宇治金時は?」
「さっきので最後」
「…ではイチゴでお願いします」
「うん」
かき氷シロップなら雲雀さんはイチゴ派だと思う
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