SS
骸雲
「恭弥君!自転車に乗りましょう!」
「え?なんでいきなり自転車なの?しかもママチャリ…」
「僕は一度も二人乗りしたことがないんです。ですから僕の初めては君に捧げたくて」
「どうでもいいけどその言い方やめてよ気持ち悪い」
「毒舌ですねぇ…。そういうところも素敵ですけど!」
「…咬み殺していい?」
「君に咬み殺されるのなら本望です」
「……やっぱ通報しようかな、変態がいるって」
「脱獄しますよ」
「はぁ…。君と話してたらいつまでも終わらないね」
「僕としては一生恭弥君とお話したいんですが」
「丁重にお断りするよ」
「クハッ!じゃあ僕と二人乗りしてください。そしたら今回はあきらめますから」
「今回はって何、今回はって。それに二人乗りなんて風紀が乱れる」
「そうですか…。それなら仕方がありませんね。君の秘密をバラします」
「は!?」
「もちろん夜のね。さあ放送室に行きましょう」
「ちょ…、ちょっと待って!気が変わった。少しくらいなら付き合ってあげるよ」
「本当ですか?」
「うん。…ところで君、自転車乗れるの?」
「もちろんです!昨日必死で覚えましたから!」
「…え?それってどういうこと?」
「ですから、昨日初めて乗ったんです。練習したのであまり転ばないと思いますが」
「……ごめん、やっぱそれは無理」
本日も骸雲。骸雲いっぱい書きたいのです。
骸は自転車乗れないんじゃないかという妄想。
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