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おかしな男と王女さま
男の日常
「おい、お前には学習能力ってもんがねーのかよ!!」

・・・・・、ああ、今日も今日とていい天気だ。

俺は可哀そうに震えながら空を見上げる。・・・・。

「・・いいかげん俺の王女に近づくなってんだよ!!」

こんな寒い日に外でこんなくそ男に怒鳴られていなければだが。・・。

バキッ・・・!
そしてみごとに俺は殴りつけられた。

(・・・・あーあ、痛ってぇな。)

「それで、何度目のセリフだよ、それ。
俺さー、・・・・いいがげんそのセリフ聞き飽きてんだ。


悪いね。何度来てもらっても、誰がきても俺はあいつから離れることができないんだ。」

まるで恋人に言うセリフを言ってしまった。
少し後悔する。
でも、これは本当であり事実であり現実だった。

そう・・・少なくとも、そんな羨ましい甘ったるい関係ではないけれど。

「あれ?・・・もしかしてそこにいるのって吉田くんと、コウ??」

「ッ!!・・・ゆ、悠ちゃん!?」

(ずいぶん遅い御登場で。)

ため息が出そうだ・・・・。

「悠・・・・」

俺こと、咎埼 好(とがさき こう)は

この憎たらしく可愛い少女 姫路 悠(ひめじ ゆう)のただの・・・・・・、

しもべである。

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