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ストライクゾーンは狭い【咲-Saki-】



久+α(他校生も)
※合宿中です



「久さんは此処に居る人の中なら、誰を恋人にしたいですか?」


顔を真っ赤にしながら美穂子が久に聞いた。
美穂子の言葉に周囲も反応し、数人、久の方を見た。

「んー、みんな素敵だから難しいわね」
「どんな子が良いとかはないの?」


一が久の横に座って、少し身体を前に倒して顔を見ながら言った。


「自分をちゃんと出してくれる子、かしら」
「自分を出す?」
「私、福路さんの右目が好きなの」


微笑みながら言われ、美穂子は照れ隠しに俯いた。


「だから、私と居るときだけでも右目を見せて欲しいの」
「みんながみんな、そんな特徴を持っている訳じゃないよ。ボクにはないもの」
「そうかしら?国広さんと一緒に居たら楽しそうじゃない」
手品、得意なんでしょ?

興味あるのよね。と言いながら手品について美穂子に話を振る。


「結局、一人には決められないんだな」


ゆみが桃子と一緒に話題に入ってきた。二人して久の前に座り、5人で楕円を描く感じに座る事になった。


「だって、どの子も彼女になったら自慢したくなるじゃない」
「私は当てはまらないっすね…」
「どうして?」
「自慢することがないっすから」
「えー、普通以上に可愛いじゃない」
「…例えそれを言っても、誰も信じないっす」


桃子はゆみの手を握りしめた。久は二人を見てふわりと柔らかく笑い、口を開いた。


「こんなに可愛い東横さんを見れなくて、世の中損をしてる人が多いわね」
「確かにそうだな。そう考えると、見えない奴らに自慢したくなるな」
「見えないお前らが可哀想。みたいな感じ?」


4人で笑いあっている中、桃子だけ顔を赤くしていて笑える状態ではなかった。



罪深い人。コンプレックスであっても、それを嫌味なく口にして受け入れてくれる。
無意識の優しさ、心の広さ。こういったものがこの人にはあるから、好かれやすいのかも知れない。
でも好意に気付かないから罪深い。
でも、この人を一番好きなのは私だと言う自信はあります

誰にも、負けませんから




++++++++
部長はフラグの一級建築士だと思う^^
部長は嫁を作るのに困らないね(笑
衣とでもフラグ立てれるよね!

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