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痛く甘い【咲-Saki-】



久×美穂子
※暗い:故意的な出血有り




綺麗なものは、どんな姿になっても綺麗なまま



「かさ蓋、出来たわね」


一緒にお風呂に入っていて、目に入った美穂子の背中のかさ蓋を指でなぞりながら言った。
かさ蓋は背中だけでなく肩にもあり、腕や胸元はかさ蓋にならない小さな傷が幾つかある。


「剥がして…くれませんか?」
「治っちゃ駄目かしら?」
「服に引っ掛かるんです」
「そっか」


かさ蓋に爪を引っ掛け、少しずつ剥がしていく。赤褐色から晒されるピンク色。滲み出てくる滲出液をシャワーで流すと、美穂子はビクリと身体を震わせた。


「染みちゃった?」
「大、丈夫です」
「美穂子は痛いの好きだものね」


ペロリと傷口を舐めると、美穂子は小さく声を漏らした。その声は苦痛に歪んだものではなく、快楽を含んだ声だった。

ぷつり。人差し指の爪を立て、傷口にほんの少し食い込ませた。
じわじわと滲み出る血。濡れた身体の水滴に混ざっても尚色褪せない赤が背中を伝う。


「ほんと、綺麗ね」


背中に伝う血を舌で舐めとる。水と混じってほんのり薄くなった味がお気に召さなかったのか、久は傷口に舌を這わせた。
美穂子の制止の声を無視して舌を捩じ込ますと、痛みに耐えようと自分の腕を力一杯掴み、爪が新たな傷を作る。


「嫌なら逃げて、拒絶して…」
「嫌じゃ…ないです」
「寧ろ好き、かしら?」


含み笑いをしながら、左手を美穂子の股の間に滑り込ませる。水滴とは違った粘着性をおびたものが、久の手に触れた。


「本当に、素敵な子」



+++++++++
ドSとドMとの事だったので、ちょっと血を出しちゃいました^^;

キャプテンただの変態じゃんorz

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あきゅろす。
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