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if【東方】



魔理沙×アリス



眠い、物凄く眠い。私は小さく欠伸したけれど、隣に座っている魔理沙は大きな欠伸をした。
一昨日の晩から魔理沙が来て、それから一睡もしていない。因みに今はお昼過ぎ。お風呂には入ったけど、眠ることを魔理沙は許してくれなかった。


「…寝ていい?」
「二徹ぐらい頑張ろうぜ」
「あんた一人でしなさいよ」


二晩、魔理沙のお願いで人形を作り続けた。正確に言うと人形の服をだけど。
何でも冒険物の本にハマったらしい。それで物語の登場人物が着ているような服を作ってくれとか言いに来た。沢山種類を指定してくるから、人形サイズで手を打たせた。


「勇者はやっぱカッコいいよなー」
「なら菷でも振り回したら?」
「…ダサいだろ」
「これはこれで違和感あるわよ」


魔法剣士をコンセプトとした服を着た魔理沙人形を見せたら、嬉しそうに頬を緩ませた。
本人は満足してるようだけど、いつものように魔法使いの方が似合っているような気がする。


「文武両道でかっこいいじゃないか」
「勇者よりも?」
「私は勇者ってガラじゃないだろ?それに魔法は捨てられないしな」
「欲張りだこと」


二晩で作った服を並べてみると、作った自分を褒めたくなった。3着、魔理沙の要望に答えたこれらは普段作っているものより手が込んでいる。作ってる最中にこうじゃない、とか散々言われて出来た3着。うん、偉いわ私。


「次、アリスのな」
「寝たいんだけど」
「アリスはお姫様な」
「…は?」


紙にイメージの服を楽しそうに描いてるけど、今何て言った?お姫様?私には似合わないでしょ。ほら、厄神様とかの方が似合うじゃない?


「私が助けにいってやるぜ」
「助けてくださいってキャラじゃないつもりなんでけど?」
「馬鹿だなお前。大切な人を助けに行くってのは燃えるだろ」
「…馬鹿はあんたよ」


なにさらっと大切とか言ってんのよ。あー、絶対今顔赤いだろうな…。


「魔法剣士は天才だぜ」
「馬鹿」


一人で恥ずかしがってるなんてホントに馬鹿みたいじゃない。でも、嬉しかった。
たまにはか弱いヒロインなんかもいいかしら?



++++++++++
魔理沙は盗賊ですよね^^
でも盗賊が姫さん助けるってのもいいと思うんだ

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あきゅろす。
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