だって乙女ですから【東方】
霊夢×魔理沙
縁側で並んでお茶を飲んでいる霊夢の顔を横目で見ると、退屈そうに欠伸をしていた。
別に何をするでもなく、ただ熱いお茶を飲んでいるだけだから眠くなるのは仕方ないと思う。
でも今日はこんなだらだらしたまま終わらせない。今日こそ私はやり遂げるんだ。
「なぁ霊夢」
「んー?」
「何でもない」
本日四回目のやり取り。実はへたれなんじゃないかと思いそうになる。
今日の目標、それは霊夢とキスすること。別に触れるだけのキスでいいんだ。
「ねぇ魔理沙」
「んー?」
ちゅ。
と唇に柔らかいものが当たる感触とドアップの霊夢の顔。これって…、キスだよな?
「本当に柔らかいのね」
何もなかったかのようにお茶を飲みだした。いきなりキスしておいてその反応は何だ!まったく意識してないみたいじゃないか。
「無反応だけど、もしかして嫌だった?」
首を思いっきり横に振った。嫌じゃないけど…。
「もう少しシチュエーションを考えて欲しかったぜ」
「例えば?」
例えば、か。言葉にするのは難しいな。星が綺麗な夜にとかか?
「ま、言われても無理だけどね」
「ムードのない女め」
「ムードとやらがある時に、あんたからしてみなさい」
する勇気と度胸があるならね。
笑って言ってきやがった。絶対私がキスしたがってた事に気付いてやがる。
「言ったな!嬉しすぎて泣くようなキスしてやるぜ」
箒を引っ付かんで言った。
一生の思い出になるようなシチュエーションを贈ってやるぜ。
なんせ私は恋の魔法使いだからな
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霊夢は誰に対しても上手なタイプですよね^^
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