トライアングル【東方】
幽香→アリス→←紫
「お前が誰だって聞いたんだろ?」
魔理沙に背中を押される。
久しぶりに来た宴会で気になる人が居たから、魔理沙に聞いたら紹介してやると言われた。
霊夢と呑んでいたその人はふわりと優しく微笑んで、宜しく。と言った。
容姿と同じ綺麗な声で。
「何顔赤くしてんのよ」
霊夢が言った。そんなつもりはなかったけど、頬に手を当ててみると熱を帯びていた。恥ずかしくて俯いたら、魔理沙が茶化してきたから足を思いっきり踏んでやった。
「紫のどこが気になったの?」
「どうして?」
「いや、誰だって物好きだと思うからだろ」
「凄く綺麗で、お人形みたいじゃない?」
沈黙。何か駄目な事でも言ったかしら。
この沈黙を破ったのは、遠くに居た幽香。会釈をしてから三人の元から離れた。
「アリスなりの誉め言葉よ?」
「可愛い子じゃない」
「綺麗の間違いじゃないか?」
「いいえ、可愛いでいいの」
「なに?」
幽香の隣に座って聞くと、相手をしろと言われた。
「あれは駄目よ」
「いい人そうに見えるけど?」
「見た目で判断すると、痛い目見るわよ」
「幽香は案外優しいものね」
からかうと睨まれたけど、笑って流して幽香にお酒を注いだ。
「貴女は私のものよ」
「有り難う」
ふと、紫さんと目があった。微笑むその表情から目が逸らせない。私は微笑み返す事が出来なくて、あまり良くない表情をしていると思う。
胸がぎゅうってなって、上手く笑えない。
きっとこの感じは、特別なものなのだろう。
私は
あの人を独り占めしたい
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アリス←紫の要素が少なかったかも(´・ω・`)
好きとか言うより、興味がある程度かな
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