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お互い様【咲-Saki-】



久美穂久



集中力が切れるのは一瞬だ。一度自分のなかで区切りを決めてしまうと、切りがよくなると進まなくなってしまう。
休憩をしないかと誘おうと隣を見ると、机に伏せている美穂子の寝顔。


「あら」


思ったより可愛い。綺麗な顔立ちをしているから、寝顔も綺麗だと思っていたわ。


「誘ってるって事よね」


美穂子のオデコにキスを一つ。ホントは口にしたかったけど、角度的に難しいから諦めましょう。無理なことをして起こしちゃったら、寝顔を見れなくなるからね。




私をよく弄ぶ人。だけど私はそれが嫌ではないから、すんなりと受け入れてしまう。
でも今はいつもと立場が違って…。寝息をたてながら寝ている久の寝顔。普段からは想像できない可愛さに、つい目を逸らしてしまう。直視、出来ない。でもこれはいいチャンスで…。
意を決して、頬に触れるだけのキスを一つ。
今はこれが精一杯。だけど、これから沢山、貴女の寝顔を見れますよね?



起きたら言おう、寝顔、ご馳走様でした。と


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キャプテンがキスした直後に、部長なら起きそうな気がします^^

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あきゅろす。
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