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嫉妬(千蔵)









「よしよし
白石はむぞらしかね」






そう言って笑う君

その大きな手で頭を撫でられるのは、嫌いじゃない


























「なんなんや」



「んー…?」





今度は目の前のネコを撫でる千歳





「だから、最近急に頭撫でて来たりお菓子よこすようになったやろ?」





そう。
最近の千歳は俺の頭をよく撫でるし、お菓子をくれたりする


いや、今までにもあったんやで?
だけど最近じゃしつこいくらい





「俺に懐くようにばい」



「誰がや」



「白石が」



「誰に、」



「俺。」






…俺は目の前に居るネコやない





「俺は人間やで」



「そんなんわかっちょる
でも、白石がネコだったらきっとむぞらしかね」





そう言ってまた千歳はネコの頭を撫でた



なんや、このモヤモヤした感じ…

イライラする、気に入らない






「千歳は人間の俺とネコの俺、どっちが好きなん?

…そのネコの方が好きなんやない?」





棘のある言い方だった
だけどイラついた俺はそんな事気にしない



千歳はきょとん、とした顔でこちらを見ていた

そして優しく笑った




「人間の、今俺の目の前に居る白石が一番好きたい」




面と向かって言われて顔が赤くなった





「………俺も千歳の事、す、好き、やで」




俺がそう言うと千歳は俺の頭を撫でてくれた




「白石はホントむぞらしかまさかネコに嫉妬するとは思わなかったばい」




「嫉妬…?」





あぁ、そっか
嫉妬してたんか、俺









「なぁネコさん」





俺はしゃがんで千歳に撫でられてたネコに言う





「千歳は、俺のやからな
悪いけどお前にはやらんで」





そう言って頭を撫でた
ネコはにゃーん、と一回だけ鳴いた


























ネコに嫉妬

(千歳は俺のモンや!)



































*アトガキ*


ちとくらってなんか可愛いよね^^
ネコに嫉妬な白石…いいな←
相変わらず意味不明だけどね!!←

懐いてくれて良かったね千歳w



10、10、13

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