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クリームに彩られ(ブン仁)




(*仁王誕生日企画)





12月1日6時31分




朝練、正直めんどくさいがちゃんと7時前に着くように家を出た。


学校まで後少し、と言う所で後ろから何かが走ってくる音がした




「にーおっ!おはよ!」



「ブンちゃん、おはよう」




それは俺の恋人、丸井ブン太だった

朝一番にブンちゃんに会えたのが素直に嬉しかったりする。




「あれ?ジャッカルは一緒じゃないんか?」



「あぁ。今日は別々にした」


「なんでじゃ?」



「今日は仁王に一番に会いたかったから!」




満面の笑顔付きでそんな事言われたら照れないなんて出来なくて

多分俺の顔は今、りんごとかよりも真っ赤だと思う




「んな照れんなって!」



「そ、そんなん、無理じゃ」


「可愛いなぁ仁王は」



「ぇ、と、その、」



「んー?」



「…ブンちゃんは、か、格好ええよ」



「あはは、サンキュー」




そんなこんなで学校に着いた
朝練が始まる15分前、ユニホームに着替えた俺はブンちゃんを待っている




「あ、仁王先行ってていいぜ」



「え?なんでじゃ?」



「俺さ海風館までダッシュで行ってコレ、冷蔵庫に入れてこなきゃなんねーんだ」




ブンちゃんの言うコレ、とは朝持っていた紙袋の事だった。

(何が入っとるんじゃろ?)





「冷蔵庫?部室のはダメなんか?」



「あぁ。もういっぱいだった」



「そっか…。じゃあ行ってらっしゃい?」



「なんか新婚みたいだな。行って来ます!」




またもや顔が真っ赤になってしまった。

このままコートに向かったら皆は何事だと騒ぐだろう。




「新婚…」



「仁王先輩、結婚でもするんスか?」



「えっ!?…あ、赤也か…
…ペテン師を脅かすなんていい度胸じゃのう…?」



「いや、別に脅かしたつもりは…って先輩顔赤いっスよ?」



「問答無用ナリ!」



「ぅわっ!あ、あははっ、や、やめっ!」




赤也にくすぐり攻撃をしていると勢いよく部室の扉が開いた




「あれ、柳生。おはようさん。遅刻なんて珍しい事もあるもんじゃな」



「何かあったんスか?」



「あぁおはようございます。実は朝、ケガをした子犬を見つけまして…」



「それで病院まで連れて行った、と。」



「ええ。」



「なんつーか、柳生先輩らしいっスね」




「ですが急いでいたものですから、先程丸井君とぶつかってしまいましてね。
持っていた紙袋を落としてしまったんです。」




ブンちゃんと紙袋、と聞いてあ、と一瞬反応してしまった

それよりぶつかったってブンちゃん大丈夫じゃろか。



「おっと、そろそろコート行かないとヤバいっスよ」



「そうですね。行きましょうか」



「あ、あぁ。」





朝練の始まる7時になるギリギリでブンちゃんは戻って来た

ダッシュで来たみたいで息が乱れていた




「あー、腹減った!」と言ういつものフレーズが聞こえない


ちらっとブンちゃんを見てみるとカチリと目が合った

(…ん?)

(ぅ、わ)



「ウインクとか反則ぜよ…」


「仁王君?どうかしましたか?」



「い、いや、なんでもないぜよ。」




内心ドキドキしながら朝練を終えた
俺達はクラスが同じ。
教室に向かう間にブンちゃんが言った



「仁王、」



「ん?」



「今日の放課後あいてる?」


「今日?平気じゃ。どっか行くんか?」



「いや、ちょっと俺に付き合ってくんねぇ?」



「あぁ、りょーかい。」




話もそこそこに教室に着く
それからはいつも通りに授業受けて教室移動の時はブンちゃんと行動。




授業も終えて部活も終わる頃には外はすっかり暗くなっていた

制服に着替え終わっていたブンちゃんは何やらゴソゴソと紙袋を弄っている

(いつの間に取りに行ったんじゃ…)





「仁王、」



「なんじゃ?」



「早いけど誕生日、おめでとう」



「え…?」




部室のテーブルにはケーキが置いてある




「ごめんな。朝、比呂士とぶつかっちまって…ちょっと崩れた」




申し訳なさそうに謝るブンちゃん

(え、ていうか、)




「これ、もしかしてブンちゃんが作ったん?」



「あぁ。そうだぜ」




確かに少し崩れてるけどすごい上手く作られている




「4日、練習試合とかミーティングとか忙しいだろぃ?だから今日がいいと思って」



「ブンちゃん…」



「喜んでくれたか?」



「もちろんじゃ!」



「そっか、なら良かった。さ、食べよーぜ」




購買から借りて来たらしい皿とフォーク
ナイフで切り取られる。

それはまるでお店で売っているようなショートケーキだ




「ん…」



「どうよ?」



「美味しい…」



「だろぃ?俺って天才的ー」



はむはむとケーキを食べていると、




「クリームついてる」



「え?」




ぺろっとなんの躊躇いもなくクリームを舐めとるブンちゃん

こんなベタな事でもサマになるのが羨ましい




「あはは、顔真っ赤だぜ」



「ぶ、ブンちゃんのせいじゃろ!」



「あ、そうだ!今度生クリームプレイしようぜ」



「ぶっ」



「おいおい大丈夫かよぃ?」



な、何言っとるんじゃコイツ。
生クリームプレイ?
ブンちゃんなら本当にやりそうだからシャレにならん



「あ、どうせなら今やるか」


「はっ?!」



「生クリームもあるし」




ケーキからクリームをすくってぺろりと舐める姿がなんだか格好よくて、




「な?いいだろぃ?」




耳元で吐息たっぷりに囁かれたらもうなにもかもどうでもよくなっちゃって、




俺はそのまま押し倒された





















甘い言葉とクリームの海に溺れたい


(甘いものに飽きたら貴方のキスをちょうだい?)






















*アトガキ*


初ブン仁!
ちょっと慣れてないから変な感じ^^
ブン仁のブン太は男前で仁王はオトメンだといい。←
さて、仁王の誕生日まであと3日!


10、12、1

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