[携帯モード] [URL送信]

box
紡ぐ(光謙)




「なぁ光ー」



「なんすか」



「あ、のさ…す、好き」



「俺もっすわ」




あぁ、やっぱりね。
わかってるよ
そういう答えがくる、って事。

でもさ、
やっぱり俺だって普通の人間なんだし好き、って言われたいわけ。




「…どうしたんです?」



「え?」




光がパソコンから目を離し、こちらを向いた

それだけでも嬉しくて、嬉しくて。




「仏頂面してるから」



「なっ、そんな顔してへんし」



「もろ拗ねてるやないですか」



「別に。」




光はふいっとそっぽを向く謙也を見て可愛いと思うと同時にこの人はホントに先輩なのか、と疑った。

だって甘えん坊で(ちょっと)泣き虫で、こんなに可愛いから

つい抱きしめたい衝動に駆られつつ光は口を開いた




「なんで拗ねてるんですか」



「拗ねてへんし」



「拗ねてる」



「拗ねてない」



「拗ねてる」



「……うるさい。」




彼がこんな風に拗ねる理由をホントは知ってる。

だからもう一度、やり直し。




「謙也さん」



「なに」



「好きって言って」



「え?」



「いいから」



「…好き、大好き」




大好き、か。
この言葉、好きだ。

相手に自分の愛を伝える言葉。


きっと俺は生涯この言葉を謙也さんにしか囁かないと思う。




「俺も好きっすわ。大好き。おかしくなるんやないかなってくらい、好き。」



「ひ、光…」




あーあ
顔真っ赤にしちゃって
まるで林檎みたい




「謙也さん、好き」




久しぶりに林檎食べたいな、なんて思いながら俺はもう一度、ありったけの愛を込めて、そう囁いた。























想いを込めて紡ぐ言葉は


(きっとどんなものにも負けない、強い、愛)


























*アトガキ*


光謙可愛いなぁちくしょう^///^←
でもやっぱり自分で書いたのには萌えない(真顔)←


11、1、16

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!