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○○魔(光謙)



ちゅ。



光は、キス魔だと思う。

今だってほら、キスしてこようとしてる。





「は?」



「やっていっつもキスするやん?だからキス魔」




キス魔と言われた事が嫌なのか光のキスをさりげなく避けた俺に怒ってるのか

(多分両方やろうけど)




「はぁ…今俺が何しようとしてたかわかります?」



「キスやろ?」



「わかっててそんなしょーもない事言ったんすか…謙也さんほんまKY」



「KYってなんやKYって」



「え、謙也さんそんなんも知らないんすか」



「知っとるわボケ!
そういう意味ちゃうわ!」




ナイスつっこみ、そう言って親指立てる光にやかましい!と一言

あれ、お前そんなキャラやったっけ。




「で、なんなんすか」



「は?なにが?」



「だから、キス魔だからなんなんすかって事。」



「いや、別に何って事でもないけど」



「抱き着き魔。」



「は?」




抱き着き、魔?




「謙也さん、抱き着き魔」




ニヤリと笑うそれはまるで小さい子供が勝負に勝った時浮かべる、そんな笑み

(わかりにくい?
しゃーないやん、俺うまい例えなんてわからんもん)




「な、なんやそれ」



「そのまんまの意味っすわ」



「俺そんなに光に抱き着いとらんし」




俺がそう言うと光は無自覚ってこわ、と言った。




「寝てる時、キスした後、お風呂上がり、俺がパソコンいじってる時、その他もろもろ」



「は?」



「謙也さんが俺に抱き着いて来る時。」



「……もしかしてその"その他もろもろ"って…」



「え?セッ「言うなあああああああああ!!」謙也さんうるさい」




な、ななななんつー事を…!!




「謙也さん、」



「え、」



「ほら」




腕を広げて俺を呼ぶ光
でも行ってしまったらなんだか光に負けたような気がして。




でも、




「おいで」




やっぱり光に抱き着いてしまう俺は、光の言う通り抱き着き魔なのかもしれない。



(だってあったかいし…光が、近くに感じられるから)



今度は頬にキスしてくる光も、人の事言えないと思った。

























まぁつまるところ


(お互い好きで好きでしょうがないって事!)






















*アトガキ*

謙也とかはキスじゃなくてちゅーって言いそう*

どうでもいいけど今日あれだ、犬の日だ。

11、1、11

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