[携帯モード] [URL送信]

box
いっそ溺れてしまおうか(幸仁)




紅茶の香りと甘い菓子の香り

目の前には本を片手にティーカップにそそがれた紅茶を優雅に飲む幸村。


どう考えても場違い、というかとにかくこの場所、雰囲気に溶け込めない俺はようやく口を開いた




「で、なんの用じゃ」



「え?」



「だからなんの用だ、って聞いてるナリ」



「恋人と休日を過ごすのに理由なんて必要かい?」




首を傾げてニコリと笑う姿はそこらの女子が見たら99.9%惚れるような笑みだった

(可愛くないわ、アホ)




「は、意味わからん。
帰りたいんじゃけど」



「おやおや、せっかく誘ってあげたのにもう帰るの?」




誘った、て

電話で「今から平気?平気だよね。家で待ってるからね。それじゃ」、と無理矢理来させたのは誰だ。

行かないと何されるかわかったもんじゃない。




「はぁ…」



「ため息つかないでよ」



「誰のせいじゃ」



「俺でしょ?」



「笑うな。
一々ムカつく奴じゃな」



「今時ツンデレは流行らないと思うけどなぁ」



「うっさい。」




パタン、と厚い紙の塊を閉じてまた一口、紅茶を飲む。




「…する事ないし帰るぜよ」



立ち上がって部屋の扉の前まで行くと、腕を後ろから強く引かれた。



後ろから、抱きしめられる



「ねぇ…もう帰るの?」



「っ…耳元で喋るな」



「帰らない、でしょ?」




俺の言葉を無視して耳元で囁く声は、まるでどろどろに溶かしたチョコレートのように甘い声だった。




「する事ないなら、…ね?
わかるでしょ?」



「……満足させてみんしゃい」



「仰せのままに、お姫様。」




くすり、と笑う声と共に俺はベッドに押し倒された。


(結局俺はなんの為に来たんだか。)
























囁かれた声は甘ったるく


(例えるならばチョコレート海のよう。)




















*アトガキ*


なんか恥ずかしい(〃д〃)
私が言うのもおかしいですがよくわかんない話ですね(笑)


11、1、1

[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!