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box
板チョコ(謙蔵)





「あま、」




パキ、と折って口に運んだチョコレートはすぐに溶けた

甘い味が口の中に広がる。



ガタン、ゴトン、

揺れる電車の中、俺と君の鞄がゆらゆら揺れた



(なぁ、話かけてや)


(これじゃ一緒に帰ってる意味、ないやん)




パキ、

もう一口チョコレートを食べる


一口チョコレートを食べる度、イライラが溜まってく気がした。




俺はなかなか話かけてこない隣の金髪頭の足を踏んでやった





「いった、何すんねん白石」


「謙也が悪い」



「はぁ?意味わからんのやけど」



「……」




パキ、パキ、


ふいに、片手に持っていたチョコレートがさらわれた




「俺のチョコ返せや」



「白石がチョコなんて食うん珍しいな」



「……関係ないやろ」




ぷい、と俺がそっぽを向くと後ろでパキ、とチョコレートが折れる音がした。




「もーらい。」



「な、」



「間接ちゅー、なんてな」





謙也の一言で俺の顔が熱くなった




「ぷ、自分めっちゃ顔真っ赤やでぇ」



「け、謙也のせいやろ!」



「大丈夫や、」



「は?」




謙也が俺にしか聞こえないような小さな声で言った。


















「電車降りたらちゃんとしたキス、したるから。」




揺れる電車で俺と君の鞄がゆらゆら揺れる。

俺は早く着かないかな、と頬を赤くしてそう思った。




















チョコレートトレイン


(甘いチョコと甘いキス、)
(どっちもほしい、なんてわがままやろか?)
























*アトガキ*


そのまんま。
チョコレートトレインを聞いて謙蔵っぽいと思ったのでサササッと書いてみたw
チョコ食べたい(`・ω・)

10、12、7

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あきゅろす。
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