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小さな(謙蔵)




いつもの自室。


でも、今は隣に謙也がいるからちょっと特別な部屋。





「もう12月やんなー」



「せやなぁ」




暖房を入れて煎れたてのココアを一口、

んーん、甘い。




「なぁ謙也」



「んー?」



「く、クリスマス、その…予定、ある?」



「クリスマス?ないで。」



「ほ、ほんまっ!?」




うわ、なんて大声出してるんやろ。俺。


よ、よし!
じゃあ誘うで…!




「じゃあ「クリスマス一緒に遊ぼうや」……」




…先言われた。

ま、まぁ、ええわ




「え、ええのん?」



「クリスマスって普通恋人と過ごすもんやろ?」




(こ、恋人って言ってくれた…)




「白石、」



「え、なに」




唇に柔らかい感触。


(あぁ、キス、されとる。)


口を薄く開けると入ってくる暖かい舌。
羞恥に目をぎゅっとつむった




「ふ、ぁ…ん、」




自然と声が出てしまう事や舌同士が絡み合う感じにはいまだに慣れない



唇が離れて銀色の糸が繋がって、重力に逆らわず、切れた




「ココア味」




はは、と笑う謙也につられて俺もつい笑った




「なぁ白石」



「なに?」



「俺さ、永遠とか信じてないんや」



「…うん」



「せやけど、」




謙也が俺の腕を引っ張って俺を抱きしめた。


(あったか…)




「白石となら、永遠に、一緒に居れる気がする。」




(あぁ、)




「嬉しい、謙也。そう言ってくれて、ホントに嬉しい」



「白石が喜んでくれるなら俺も嬉しい」




(やっぱり、)




目を伏せれば二度目のキス。
もうココアの味はしなかった


けど、甘く感じたのは、気のせいじゃないと思う。











(やっぱり俺は、)




(忍足謙也という人間が、)


























大好きです。


(小さな幸せを感じた。)






























*アトガキ*


これも気が付いたら書いてた(O_O)
蔵謙もいいけど謙蔵も好き(^ω^)


10、12、2

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あきゅろす。
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