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噛み付く(千蔵)




ちゃぷん、



湯舟のお湯が溢れそうになるのをぼーっと見つめる




しばらく無言でいると腕の中でモゾモゾと動く彼。




「ちとせ、熱い」



「水入れると?」



「こんなんじゃすぐのぼせてまうもん」




水を入れ、少し温度が下がったお湯にもう一度肩まで浸かる白石の肌はとても白くて綺麗だった




「んー………」



「こら、うで噛んだらいかんばい」



「…やって癖なんやもん」




白石は最近、噛み癖がついてしまったようでふと見ると何かしらかぷり、と噛んでいた




「千歳の鎖骨とか噛んでみたい」



「俺の?」



「そ。なんか噛み付きたくなる」




自分ではそんな事、考えた事ない
まず自分の鎖骨なんてまじまじと見ないだろう




「んー…別によかよ」



「ええの?」



「でも白石、自分のうで噛まん、て約束する?」



「じゃあこれからは千歳の腕とか鎖骨とか首筋とか噛んでもええん?」



「……しょんなかね。」





つくづく恋人に甘い、と自分でも思う。

(先に噛み癖を治させるべきやったばい)

そう思ってももう遅く、白石は千歳の鎖骨に歯を立てていた



かぷり、


まさにそんな感じ。



強く噛んでみたりやわやわと甘噛みしてみたり、コチラからすると子犬を連想させるモノだった




「ん、白石、痛い」



「あ、ごめん。大丈夫か?」


「平気たい
それにしても白石、子犬みたいでたいぎゃむぞらしかねー」




白石は一気に頬が赤く染まり千歳から離れた

その衝撃で水が湯舟から少し溢れる




「あ、離れたらいかんばい。こっち来なっせ」



「い、いやや」



「ふぅ、…白石」




少しトーンを下げて白石を呼ぶ
白石がこの声に弱いって事を知ってるから。


すると、ゆっくり腕の中に戻って来る白石




「それじゃ、お返したい」



「え?」




振り返った白石に一度触れるだけのキスと、


鎖骨の辺りにちゅう、と吸い付き、キスマークを付けた



































かぷり


(これもまた、愛情表現)





























*アトガキ*


噛み付いて甘えちゃう感じの白石が書きたかった^^

千歳の鎖骨ってなんか噛み付きたくなる感じじゃないかなーと思ったのが始まり!←


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あきゅろす。
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