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少し早いプレゼント(蔵謙)




「さむ。」



「せやなぁ」




11月の半ば。

マフラーに顔をうずめてちらりと街の広場を見ると、もうクリスマスツリーが設置してあった




「ツリーとかまだ早いやろ」


「せやなぁ」



「今年、雪降るんかなぁ」



「せやなぁ」



「謙也…話聞いとるん?」



「おー、聞いとるでー」



「はぁ…まぁええわ。
謙也はクリスマスは家族と過ごすん?」



「おぅ。白石は彼女とデートでもするん?」



「は?俺彼女とかおらんで?」



「え?まじ?」




白石は「まじ」と鼻をすん、とならして答えた




「意外。」



「俺今まで彼女とかいた事ないで」



「あないにモテとるのに」



「今はテニスが一番やし」



「ふぅん…」




テニスが一番、か…
俺が入るスキなんてないんやな、なんて




「そや、クリスマス一緒に遊ぼうや」



「なんや男2人て虚しくない?」



「謙也だからええんよ」





うわ、そんな思わせぶりな事、笑顔で言わんといてぇな

(俺が辛いやん)





「謙也、」



「なん?」



「ホントはもっと早く言おうと思っとってん」



「何を?」



「謙也が好きって」



「…は?」




まっすぐ前だけ見て歩いてる白石。

何、言ってるん?




「なんやもう一回言ってほしいん?」



「え、あの、白石、」



「信じられないなら別にここでキスしたってもええよ」



「白石、俺、…俺!」



「ん?」




一歩先を歩いてた白石が振り返った




「おれも、白石の事!」



「うん、」



「す、好きや!」



「うん、嬉しい。ありがとう」




爽やかな笑顔を浮かべた白石はめっちゃカッコ良くて、


おれは、また、





















に落ちる


(笑顔の数だけ君に、また恋をする。)

































*アトガキ*


蔵謙!
きっと白石は謙也が自分の事を好きって知ってる^^


10、11、19

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あきゅろす。
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