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バカップルみたいや(光謙)









謙也さんはホンマに俺の事、好きなんやろか



ぶっちゃけ愛想ないし言い方キツイし
謙也さんは俺のどこを、好きになったんやろ




部室で1人、考えた
他のメンバーはもうコートで練習している
(金ちゃんはまだ来てないが)


そろそろ自分も行くか、と思ったら部室の扉が開いた




「…お!財前」



「おぉ、もう来とったんか」



噂をすればなんとやら
(噂やないけど)



「部長、…アホの謙也さんも」



「なんやねん!アホの、って!!しかもなんかオマケみたいに言いよって…!!」



「相変わらず毒舌やなぁ財前は」



「はよ着替えて下さいね
謙也さんおらんとダブルスの練習できんのですから」


バタン、
俺はそう言って部室を出た



「はぁ、いつから財前はこんな可愛くない後輩に…」


「もともとだと思うんやけど」



「白石、お前な…って早ッ!もう着替えたん?!」



「謙也が遅いだけや、はよしぃや」



「はぁ、」















色々考えてる内に部活は終わった




「ほな、カギは任せたで」



「おぅ、また明日な」




今、部活には謙也さんと俺だけ
(謙也さんまだ着替えとる)



「なぁ謙也さん」



「んー?なんや」




制服のボタンを閉め終えた謙也さんはお茶を飲みながら答えた




「俺のどこを好きになったんですか?」



「ぶっ、ごっほ、げほっ」



「ぅわ、汚いっすわ」



「なっ!お前が悪いんやろ!」



謙也さんはお茶を吹き出した
ロッカーが可哀相や




「で、どこを好きになったんですか」



「え、あ、えっと…」




顔赤くして俯いとる
なんやこの可愛い生き物は



「まさか外見だけ好きになったんすか」



「ちゃ、ちゃう!!」



「……」



「わかった!言うからそんな睨まんといて」



「で?」



「俺、は、その…財前のちょっと生意気な所とか…
一匹狼みたいな所とか、」


「とか?」



顔真っ赤にして言う謙也さんに優しく尋ねた



「〜っ!
なんのプレイじゃボケ!!」


「別にプレイやないですけど」



「じゃ、じゃあ財前は俺のどこを好きなん!?」



「顔赤くして恥ずかしがる所とか寝癖ついてるのに気づかない所とかっすわ」



「なっ!!!」




(ホンマはもっとたくさんあるんやけどな)


謙也さんは耳まで赤くしてからこう言った




「おっ、俺は、財前のそういう所も…好き、やで」






あぁホンマなんなんやろ
なんや、俺らバカップルみたいやん
















バカッ

(気にした俺が馬鹿みたい)



















*アトガキ*

ただのバカップルですね(笑)
なんかやたら「謙也さんは」って使ってる?

財前がデレたのかコレ?
「デレてないっすわ」



10、10、2

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あきゅろす。
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