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Flower Smile(柳赤)





気が付けば目線の先に居る君



君の笑顔は可愛くて

僕は君の笑顔を永遠に見ていたいと思った





ふと目線を外して足元を見ると小さな花、いや、蕾が咲いていた


この花が咲く頃には僕は君に想いを伝えられているだろうか





雨上がりの河川敷に風が吹く。


風に揺られる蕾はどこか強さを秘めている様に僕には見えたんだ





小さな蕾が、

僕に勇気を与えてくれている気がした











































「柳先輩、柳先輩」



「どうした赤也」



「見て下さいよ、この花!」



「花…?」




(…この花は…)





「こんなちっさい花でもこんな可愛い花咲かせるんスね」




にぱっと笑う君。


(ああ、そうか。)





「柳先輩?」



「まるでお前の様だ。赤也」



「おっ、俺っスか!?」



「あぁ、こんな小さいのに笑顔がとても可愛らしい。お前にそっくりだよ」






俺がそう言うと彼は俯いて小さな声で言った






「小さいって言われた事に怒ればいいのか可愛いって言われた事に喜んだらいいのか困るっス…」






(あぁ、可愛い)





「こういう時は素直に喜んだらいい。
ほら、そろそろ行くぞ。
弦一郎がうるさいからな」




「げ、怒られるのは勘弁。」




俺がフ、と笑うと彼は、あぁ、と何か思いついたように言った





「なら、さっきの隣の花は柳先輩っスね!」




「隣の花?
…あぁ少し背の高い花が咲いていたな」




「はい。柳先輩みたいに綺麗な花!」




「……そうか。」




















あの時の蕾はちゃんと咲いていた。
背の高い花が隣に寄り添いながら。



(ホント、俺と赤也みたいだ)
































まるで花のように笑う


(君の笑顔は僕が守るから)

























*アトガキ*


中河内サンの「Flower bud」から考えた小説

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あきゅろす。
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