[携帯モード] [URL送信]

box
まだまだだね(幸リョ)

!ハロウィン小説







「Trick or Treat」



「ふふ、さすがだね。
発音もバッチリだ」




そう言って俺の頭をくしゃりと撫でるアンタ




「子供扱いしないでよね
ほら、お菓子なのかイタズラなのかさっさと選んで」



「もちろんイタズラ、で」





…ホントにこの幸村精一という男はわけがわからない

まぁそんなわけのわからない男と付き合っている自分も自分だが。





「ふーん…いいの?」




「ああ。もちろん」



「…そのすました顔、ムカつく」



「恋人に対してムカつく、なんて困ったぼうやだね」


「…じゃあイタズラ」



「?」



「いつも使ってるヘアバンドと違うのに入れ替えといた」



カバンの中のヘアバンドと俺が用意したヘアバンドをバレないように入れ替えておいた

…だけどアンタの反応は、



「あ、そう。ありがとう」



「は?」



「いつもと違うモノを使うと気分が変わるだろう?
そろそろ違うモノに変えようと思ってた所だったんだ」



「……あっそ。」



「ふふ、意外と小さなイタズラだったね」




そう言われて少しカチンと来た

だから俺は少しだけ意地を張ったんだ




「…もう一個、あるよ」



「へぇ…どんなイタズラ?」


「…かがんで」




俺がそう言うと彼は俺が何をするのか察したのか少しだけ笑った




「これでいいかい?」





かがんで同じ高さになった目線。

(…相変わらず綺麗な顔)




「どうしたんだい?」



「…別、に」




さっさと済ませてしまおう、そう思って顔を近付けた


…が、




ちゅ、




「ん?!」




先にキスしてきたのは幸村だった

ペロリと上唇を舐めあげられて少し肩がびくり、と揺れた





「…っ、…イタズラ仕掛けてるのは俺なのに…っ」



「なかなかキスしてこない君が悪いんだよ?
目の前でお預けくらってた様なものさ」





そう言って満足げに笑うアンタはやっぱりムカつく


だけどさ、キスされて嫌、って思わない俺も俺だよね。




「でも、」



「え?」




ちゅっ、





「アンタも、」























まだまだだね。

(やっぱり最後に笑うのは、俺。)
































*アトガキ*


幸リョ好きだ(・∀・)!

ハロウィンっぽくないけど気にしない←

多分リョーマはもっとすごいイタズラ考えるハズ(笑)

10、10、31

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!