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リップ(蔵仁)







「最近は涼しいなぁ…な、雅」



「そうやの」





季節は秋。
全国大会から2年…
俺は高校生になった



今、俺の隣にいるのは仁王雅治。
彼は元立海のテニス部だ


全国大会で初めて会った時に一目惚れ

俺がめちゃくちゃアタックしまくって1年前、付き合い始めた





雅はホントは立海の高校に行くハズだったけど、一緒の高校がいいって言ってくれた


(あの時はほんま嬉しかった)


だから今は2人でアパートを借りて一緒に生活して同じ高校に通ってる


(幸せ、やな)





「蔵、」



「ん?」



「唇、乾燥してカサカサ。ほれ、リップ」





最近は涼しくなって来ててどうしても唇がカサカサになってしまう

(リップなんて持ってるなんて女子みたいやなぁ)



「?」




いつまでもリップを受けとらない俺に首をかしげる雅



「塗らないんか?」



「いや、リップ持っとるなんて女子みたいやな、と思て」



「……俺は男ナリ」



「そない睨むなって…あ、いい事思いついたで」



「俺がリップ塗ってるからってキスはさせんぜよ」



「えぇー、なんでや」



「えぇー、やない。ダメじゃ」



「絶対?」



「絶対。」





こういう時は雅は絶対キスさせてくれない

でも1つ方法はある。





「なぁ…ほんまに嫌なん?」


「なっ、ちょっ…蔵!!」




人気のなさそうな公園に連れ込んで顔を近付けた




「答えて?」



「ぃっ…嫌、じゃ」



「ふーん?」



「なっ、なんじゃ」




雅は押しに弱い
だからこうやって…




「最中とか風邪の時とか、いっつもキスねだるんは誰やったかなぁ?」



「うっ…」



「この前、自分からしてきたんは雅やなかった?」



「…………わかったぜよ」





(ほら、この通り。)


またリップを出して雅の唇に塗る

そして、



ちゅっ



ついばむ様なキスを2、3回繰り返した





「っ……もぅええじゃろ」



「ん、おおきに」



「………もう二度とあんな事言わないぜよ」




顔を赤くして俯く雅
でも、その口元が少し嬉しそうに緩んでるのを俺は知ってる






「よーし!!今日は俺が晩飯作ったるでぇ!!」



「却下。
この前オムライス作らせたら卵をレンジで爆発させたじゃろ」



「う゛…
じゃあ一緒に作ろな!」



「しょうがないのぅ」































あ、ちなみにリップはピンク色やったで

(どこの女子やねん)





















*アトガキ*


やっと書けたリップネタ!!仁王か白石は薬用リップとか持ってそう

今回はピンクの色付きリップを仁王に持たせました^^

オムライスはヒデさんネタです^^*
わかる人はわかると思うww
てかまた白石が攻めにorz


10、10、18

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