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ガムシロップ(仁ブン)
ひとつ、ふたつ、みっつ、
「のぅブン太」
「なんだよぃ」
「そろそろやめたらどうじゃ?」
「は?なにが?」
「紅茶にガムシロ入れるの」
「甘くなきゃ飲めねーんだよ」
と、言いながら彼はよっつ目のガムシロを入れた
(ちなみに俺は無糖のカフェオレ)
「店員サンが困っとるぜよ」
(ガムシロ頼むのに何回呼んだと思っとるんじゃ)
「店員は働くのが仕事だろぃ」
(お客様は神様ってか)
「何個目じゃ、そのシロップ」
「ななこ目だけど」
「……紅茶が不憫じゃのぅ」
そう言ってカフェオレを一口飲んだ
「なぁ、ソレ苦い?」
「……さぁて、どうかの?」
「は?なんだよぃ、それ」
ブン太の問い掛けに答えず俺はブン太に顔を近付けた
ちゅ、
「どうじゃった?」
カフェオレの苦さは
紅茶の甘さに溶かされた
(なっ、何すんだよぃ!!)
(くくっ、真っ赤じゃ)
(るさいっ!!)
*アトガキ*
拍手文にするハズだったモノ
甘〜い話は書きやすい^^
10、10、16
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