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俺を嫌って?(蔵←謙)

※気付いてる?(蔵→謙)の続きです














「なぁ白石ー」



「なんや?」



「毒草探すんなら1人で来てくれへん?」















「ええーいいやん別に」



「……………毒草バカ」



「なんやて?」



「なんでもないです」






相変わらず白石の毒草探しに付き合わされとる俺

(俺ついて来たって毒草なんてわからんもん)









「なぁ白石、なんで毒草探すのに俺を連れて来るんや?」



「一緒に居たいから」



「は?」



「…嘘やで。もしかしたら信じてたん?」



「あ、あぁ…嘘、やんな」



「さぁて…そろそろ帰るか」


「おぅ」






(…ホンマだったら良かったのに)

好きすぎて辛い…こんな事、あるんやな








俺は白石が好きだ

1年の入部式の時、初めてあんなにテニスが上手いヤツに会うた

何もかもパーフェクトで努力家な白石にどんどん惹かれていった




だけど俺も白石も男

俺が告白して今の親友という関係を壊すなんて嫌だ

俺が我慢すればいいんや


(俺、が)









「さっきから大丈夫か?
調子でも悪いん?」



「いや…ちょっと考え事しとっただけや」



「でもなんかいつもよりテンション低いで」




そう言いながら白石は俺のおでこに手を当てようとした


それだけなのに、





パシンッ




「え、…謙也?」



「あっ、」





俺は白石の手を叩き落とした

触られたら俺の気持ちが伝わってしまう気がして怖かった





(あぁ、やってしもた)


(これで嫌われたんかな俺)

(でも、)



















(その方が楽や)



「ごめ、しら、いしっ」







俺はその場から逃げ出した


























なぁ、―バイブル―


(どうか俺を嫌って?)




























*アトガキ*


謙也偏おしまい^^
次で終わるよー

てか謙也が乙女?w



10、10、15

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