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兄弟(蔵光)


※光と白石の兄弟パロ
(白石光になってます)


























なぁ、俺ってやっぱりおかしいんやろか?
















俺には1つ上の兄がおる
白石蔵ノ介
同じテニス部で部長をやっとる



兄弟なのに髪の色だって違うしテニスも頭も蔵兄の方がずっと上や




兄弟、なのに。


…………俺は蔵兄が好き




















「光?」



「ん?あ、あぁ
なんや蔵兄」



「いや、ボーっとしてたからなんかあったんかなーと思て」



「や、なんでもない」



「そっか。ならいいんやけど」





今だって胸の高鳴りが収まらない
蔵兄を見てると胸が苦しくなる

もうどないしたらいいん?

















次の日―。






「はぁ、」




嫌でも一日は始まる。




「朝練…行きたない。」



「なぁに言っとるんや光」



「く、蔵兄…」



「サボりなんて認めへんでほら、早く支度しぃや」





そう言って蔵兄は俺の頭をポンポン、と撫でた


(髪、せっかくセットしたのに…)


そう思いながら顔を赤らめた。










その日の部活、俺は1年のサーブ練習のコートを通り過ぎた

…1年なんてそう上手くサーブなんて打てない
案の定俺はボールに当たった


遠くで蔵兄の声が聴こえた気がした


















目が覚めると白い天井。
目の前いっぱいにミルクティー色のなんか
唇には柔らかい感触を感じた




「……っ蔵兄!!」




ここは保健室で、目の前にいたのが蔵兄だとようやく気付いた時には瞬間的に蔵兄を突き飛ばしていた



だってキス、されてたから






「…ひかる、」



「っ蔵兄?なん、で?」



「っごめん!」






そう言って蔵兄は走って保健室を出て行ってしまった

(ダメ、だ)

(今、追いかけない、と)


何故だかそう思った












くらくらする、

きもちわるい、

あたまいたい、

からだおもい、



そんな事後回しだった
今の俺の中にはただ蔵兄を追いかける、それしかなかった







(蔵兄、どこにおるんや)








走って、走って、走って、
ようやく見つけたミルクティー色





「蔵兄っ!!」




酷くかすれた声しか出なかった




「っ光…」




泣きそうな顔
泣きたいのはこっちや



そう思っていたら蔵兄が俺をぎゅうっと抱きしめて来た

人だって来そうなこんな所で




「なっ!離しぃや!!」



「光、聴いてほしい事があるんや」




凜とした、真面目な声。




「な、に?」



「あんな、光。
俺な、光の事好きやねん」



「…ぅそ」



「ホンマやで。
ずっと、ずっとずっと好きやった…」




そう言って蔵兄は痛いくらい俺をさらに抱きしめた




「でも、俺達は男やし、それ以前に兄弟で…
どないしたらいいんやろ、ってずっと思ってた」




(おな、じ)




「…同じや、蔵兄
俺もどないしたらいいかわからんくてずっと悩んでた」



「光、」



「ん」



「俺と、付きおうてくれますか?」



「はい」





俺も蔵兄も泣いていた

不謹慎かもしれへんけどその時の蔵兄は綺麗やった































同じ気持ち

(大好きや、蔵兄)
































*アトガキ*


夜中のテンションからの突発的な小説ww
光も白石も乙女チックだね^^
なんだかシリアスな小説でした。



10、10、14

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