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不幸の始まり!?
2
うぁー…。
すっげ気が重いです。わかって頂けるでしょうか?
今、俺の周りには負のオーラしか漂ってないはず。
いや…元から負のオーラを背負ってたからこんな不幸が訪れたのか……。



あぁ…。
ただ平々凡々に暮らしたかっただけなのに。




今、俺の隣に居るのはあの木崎悠真だ。赤い髪の毛とその美形顔が目立つ。
お陰で俺には嫉妬の視線が沢山。
あれー?
俺は耳までも可笑しくなったのかな?
なんかさー俺の悪口っつーの?
怒声やら罵声がちらほら聴こえてくるんですけど?
…ほんと何なんだ…。俺は多分今、世界一可哀想な子だぞ!?



お前らはこんな可哀想ないたいけな子を嫉妬の籠った目や怒声やら罵声を吐いてもいいのか!!?
鬼だ!悪魔だ!
俺の敵だー!!
でも一番の鬼、悪魔そして俺の敵は木崎悠真だっ!!
こんな下らない茶番はどうやって終わらせよう?




これ以上こいつに付き合う訳にはいかないんだよ!!
こいつの隣に居るだけで恐いのにっ!
ってか今も足はガクガクブルブルだしっ!!チキンは丁重に扱ってもらわないと困るんだよっ!!!




木崎悠真に視線をやるとまぁ…あれですよね?
なんで世の中はこんなに不公平なんだろう?…とつくづく思う訳ですよ。
こんなにかっこいいのに何故に不良なんぞやってるんだか…。普通にしてれば俺だってこんなにビビらない…はずだ。




「……………」


ってか!!
静かっ!!
全然会話がないっ!いや…あっても嫌なんだけど…。
で…でも!!
こんな沈黙も普通に困るって!!
気まずいっ!!
ってか…こんなんが2ヶ月も続くの…か?


しかもさー…
付き合うって言ったって男同士なんだから友達と変わらないんじゃないか?
あー…でも俺は絶対に木崎とは友達にもなりたくないな…。


俺は平和を希望します。


ってか…木崎…俺の家の方向に来てるけど木崎もこの辺なのかな?


「あ…あの!おお俺、家そこなんで…」

よしっ!!
頑張った!!
だいぶ吃ったけど頑張ったぞ俺!!
褒めてくれ!
それはもう盛大にっ!!鯛を用意する勢いでっ!!
もう…早く帰りたい。今日は色々ありすぎたよ…ほんと。
あぁ…今すぐダッシュしたい。


「…お前の家まで送る」

「えぇ!!?」

「あ?」
「あ…いえ…お…おお願いします」


あぁ…くそぅ。
なんで俺はこんなにもチキンなんだ…

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あきゅろす。
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