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不幸の始まり!?
不良さんとの距離は…?
んふふ☆
あれから結構時間が経ってしまい…放課後までの授業は残すところあと1教科で終わり。



あぁ…。
こんなに授業が終わるのが早いと思ったのは生まれてこのかた16年経つけど生まれて初めてです。
そして、授業がずっと続けばいいと思ったのも生まれて初めてです。



分かる?
其ほど木崎悠真は恐いんだって!!
どんなに美形でもあの顔は俺には悪魔にしか見えないっ!!…ってかさ…。
木崎って…男の俺に告白したって事は…ホモだったのか?
いや…あいつの場合はバイかな?
うん。
この学校ではホモとかバイは然程気にならない。
そんなのウンザリするぐらいうじゃうじゃ居るから。
でも…俺はノーマルだからね。
女の子が好きな訳だよ。
大きい胸とかいいよなぁ…。
やっぱボインちゃんはいいよ。
しかし…男には女に在るものが付いてない上に女には付いてないものが付いてる。…なのに何がいいんだか。
よく分からんよ




…等と、考えていると最後の頼みの綱である授業もとうとう終わりを告げてしまった。



あぁ――――!!
終わってしまったァァァア!!!
どうしよ…。
本当に無理。
一瞬に帰るとか…しかも付き合うって!どう考えても無理でしょうよ!!!



そして先生の最後の話も終わり、皆は帰る準備をしてちらほら教室を出て行ってる生徒。


あぁ…
俺には君達が羨ましくて堪りません。
俺も皆に交じって帰りたい。
でもそれは赦されないようだ。



なんたって…教室のドアの所にはもうそいつが居た。


それは其処に居るだけで凄く目立つ。
そしてあろうことかその人は俺の名前を呼ぶ。



「染谷。帰るぞ」



あぁ…。
悪夢のお時間がやってきたようだ。
他の奴は不良と言えども凄い美形なんだ…そんな奴が俺みたいな平凡に声を掛けてるのを見て悔しがっていた。
木崎は特定の奴とはつるまない。
俺みたいな平凡な奴なんかもっての他。なんせ、木崎の周りに居る奴等は不良グループの奴等だから…しかもそいつらも美形っていうオチ。はぁー。
気が重い。



「早く行くぞ」


「あ…はぃ」


出来るだけ下を向いて木崎の所へと行く。他から見れば不良にパシられているか虐められているかの図が完成だ。

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