不幸の始まり!?
2
はぁ―――!?
ちょっ…奥さん!聞きました?(誰
付き合えって…!?えぇ―――!?
凄い命令形だったような気がするんですけど?
いやぁ…俺の耳可笑しくなっちゃったかな?
あはは…ごめん無理。コレまじで笑えない。
しかも…決定打となるのが最後の言葉ですよ奥さん(だから誰
『2ヶ月付き合え』って目の前の不良さんは言いましたねぇー…。
何故?
2ヶ月って長くないですか?
しかも普通ちょっとはこっちにも拒否権があってもよくないか?
何?なんで命令形!?拒否権失っちゃったよ俺!!!!
この人はそんなに俺を困らせたいのか?そうなのか――!?ならもうあんたに告白された時点で困ってますから――!!ってか目の前に居る時点で困ってます!今なんか屋上からダイブしてもいいぐらいにパニックになってるから!!
…いや、俺はチキンだからダイブなんか出来ないけどな。
って…!!
いやいや…どうするよ俺!!
何故か命令形そして逃げようにも手を掴まれていて逃げられない。
はいピンチ。
ちょ…まじでどうしよう!!
おかーさん!!
助けて!!
この際誰でもいいから助けてっ!!
だだだだだって!
断れないし…2ヶ月なんか長すぎる!
絶対俺寿命縮む!
断言出来る…。
悲しい断言だよなぁ…。
人ってさスゲー困った時とか高速でこんな考え事出来るんだよなぁ。
いや?
これはもしかしたら神様が唯一与えてくれた特技?かもな。要らない特技だ…。俺は神様にここまで見放されたんだ。
今まで平凡に生きてきたじゃないか!
なんで今さら!?
俺は目の前の不良さんが俺の名前を知ってた事さえびっくりなんですけど―!?
あぁ…もう疲れた。
「おい。」
又もや言葉を投げ掛ける木崎…くん。
つ次は何だ?
「2ヶ月付き合うよな」
えぇ――――!?
待って待って!!
今の聞き方可笑しくない!?
最後に「?」が付いてなかったじゃん!決定してるって!
「返事は?」
う…うぅ。
恐い…。
「付き合うよな」
「は…ぃ」
すみません。
俺は目の前の人が恐くて断れませんでした…。
男の俺がどれだけ情けないかわかって頂けたでしょうか?
だから言ったよな?俺はチキンだって。あぁ…強くなりたかった…。
「じゃあ放課後一緒に帰るぞ。迎えに行く」
「ぇ…」
そう言って、木崎は去って行った。
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