不幸の始まり!? 無理矢理ってアリですか!? あぁ…。 俺…今本気で泣きそうですっ!!! ってか泣いちゃっていいですか!? 告白から逃げようとして…ってか俺ちゃんと『ごめんなさい』って言ってから逃げたよなっ!!? な…なんで手をガッカリ掴まれちゃってんの―――!? も…本当に無理っす!!だ…誰でもいいから助けて下さい! ハッ!! も…ももももしかして…俺が『ごめんなさい』っていい逃げしようとしたからボコって事ですか!? ……ヒィィィイ!! も…本当に無理無理!!お願いしますぅ…!!お命ばかりはお助け下さい!! なんてアホな事考えていると後ろから声が聴こえた。 「染谷」 後ろから聴こえた声は確かに俺の名前を呼んでいました。 あ…自己紹介遅れた!俺、染谷奏(ソメヤカナデ)って言うんだ。なので…後ろで呼ばれた名前は必然的に俺であって…そしてその名前を呼んだのは先程俺に『好きだ』と仰った不良…木崎悠真(キザキユウマ) …ヒィィィイ!! お…俺の名前呼んでるぅ!!? 「…こっち向けよ」 む…むむむ無理です!!! こここ怖い!! 俺チキンだから! 後ろを振り向けませんっ! だって!何されるか分かったもんじゃない!!! 「染谷…こっち向けって」 少し低い声で聴こえた。 その声で肩がビクッと震えて直ぐに不良…木崎の方へと向き直るチキンな俺。 な…情けない。 なんだなんだ…? 俺は今から何されるんだ―――!? やっぱりアレか!?ボコボコですか!?痛いのは勘弁です。 「…直ぐに答え出すなよ。」 「…へ?」 言ってる意味が分からなくて思わず聞き返してしまう。 「だから…返事!即答すんなっつってんだよ」 無理です!! 確かにあんたはそりゃーもう10人が10人振り返るような美形の顔をお持ちですが…生憎、男の俺には効かない。…他の男は別として…。 しかも!俺はチキンなんだ!! 即答以外ないだろう? 「う…あ…その…」 俺が何て言っていいか分からずに居ると…前では少し溜め息を溢した木崎が。 …やっぱ美形は何をしても美形なんだ。そう実感させられました 「俺と2ヶ月付き合え」 「…は?」 いきなりこんな事を言われればこう答える他ないよな? [*前へ][次へ#] |