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不幸の始まり!?
不幸の始まり!?
俺は人並みに生きてきて…自分でもかなり自覚はしている。

不幸体質なんだと。


俺は生まれてこのかた不幸や不運なんて言葉が当てはまっても幸せや幸運なんて言葉は当て嵌まらない事なんてわかってる。
それでも今までは面倒な事には巻き込まれないように対処はしてきた。



そう…。
いくら不幸体質だからこそいつも目立つ事はせずあくまでも平々凡々に過ごしてきたハズだ。




…だが。
俺の今の状況はなんだ?
本当に泣きたくなる



なんだって俺がこんな目に……。





―――――…
―――…
――…



「好きだ。」


それはいきなり言われた言葉。


「…はい?」


「だから好きだっつってんだろ」

相手は眉間に皺を寄せて言ってくる。


怖いって!!!



なんだって俺がこんな目に…。
あぁ…嫌すぎて二回も同じ事を言ってしまった。




今、俺の目の前に居るのは耳には沢山のピアス。6個は付いてる。
……そんなに付けて痛くないんだろうか。俺には無理だ。
身体の一部に穴を開けるだなんて…うん。無理だ。
考えただけで痛い。何を隠そう…俺はチキンだ。



まぁ…俺の目の前に居る男は俺とは正反対の男な訳。
髪の毛は赤。でも髪の毛は綺麗だとは思う。口には出さないけどな


顔は…うん。
言いたくないけど…同じ男として言いたくないけど…俺みたいな平凡顔は羨ましい限りの顔をお持ちな訳。
すげぇ美形。
なんでも、女には困った事がないとか。そりゃ当たり前だよな。こんな顔してんだもん。
俺の通う学校も男子校だけど…男子からも人気がある…。



…でも!!
どんなに美形でもこいつは不良。
すげぇ喧嘩強いらしい。



呼び出された時は殴られるのかと思ってビクビクしたりドキマギしたり…とりあえず挙動不審。



呼び出された場所は屋上で…殴られ決定かな…俺何かしたっけ?なんて考えてた。



でも。
今は違う意味でドキマギしてる。


そう…
それは目の前に居る不良からの言葉。


「好きだ」


から始まった。

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あきゅろす。
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